1997年 14.3×22.1 P366 表紙少スレ、少汚れ、少イタミ 小口僅イタミ、僅汚れ 末尾数ページから裏表紙にかけて下角折れ跡
全366ページのうち特集253ページ。
目次:
【日付のない日記 第17回】L・Aにきている(田中小実昌)
【ことばの森 8】詩的言語(千野栄一)
【耳目抄 165】『万葉秀歌』を読み返す(竹西寛子)
【詩】
クネオ ある観光案内(岩成達也)
宇宙の芯 “ロベール”は“ソクーロフの鶴”に似ていた(吉増剛造)
青蚊帳は吊られるべきか(平出隆)
鎌倉(長谷部奈美江)
●小特集 ウォン・カーウァイ
【香港映画の現在】
インタヴュー 一本の長い映画を撮り続けるように(ウォン 構成・解題:北小路隆志)
香港への愛(野崎歓)
タンゴ・イン・ディアスポラ(林みどり)
漏出するアイデンティティー、…(小倉虫太郎)
●特集 日本映画 北野武以降
【「日本映画」とは何か】
映画史的記憶から解放されて(四方田犬彦)
「規範」の変容(大高宏雄)
「日本映画特集」、私はこう思う(高橋洋)
徹底討論 日本映画はなぜ危機を回避するのか(青山真治、稲川方人)
【写される顔・写すカメラ】
「顔」の基準(阿部嘉昭)
役所広司、お前は誰だ?(轟夕起夫)
「かたわら」に立つカメラ(越川道夫)
【日本映画の現場から】
ピンク映画は新しい(池島ゆたか)
極私的日本映画配給最前線(定井勇二)
愛の片肺飛行(池田順子)
『もののけ姫』異変(細谷隆広)
「インディペンデント」とはどういうことか?(堀越謙三)
「挫折」に追いつかれないように次回作を準備する(下田淳行)
国際映画祭発“日本映画ブーム”のゆくえ(市山尚三)
「映画鑑賞」のパラダイム・ロスト(田中眞澄)
【作品論・作家論】
十の恐怖、Xの悲劇(筒井武文)
ボックスマン・リターンズ(巽孝之)
映画に言葉=死を!(樋口泰人)
街はずれの闇(マクナイト)
【映画史とは何か】図版構成 岸野雄一の妄想映画史(岸野雄一)
【次回作は最高作】アンケート この企画が撮りたい!(井土紀州、井筒和幸、犬童一心、榎戸耕史、大木裕之、押井守、河瀬直美、是枝裕和、佐々木浩久、塩田明彦、篠崎誠、鈴木卓爾、諏訪敦彦、高嶺剛、鎮西尚一、鶴田法男、中田秀夫、原將人、福間健二、古厩智之、山口貴義、渡辺護)
【ジャンル】
再生のためのあざやかなイメージ(木村立哉)
Vシネマ危機一髪(谷岡雅樹)
アニメーションの明日のために(新谷尚之)
●小特集 神代辰巳
『恋人たちは濡れた』神代辰巳演出台本から(川村健一郎)
ゴーストムービーについての六つのノート(井川耕一郎)
軟骨の挿入、穴くぐり(常石史子)
【資料】
日本映画1989〜1997ベスト30(ジェロー)
日本映画新世紀・要注意人物70(編:中村勝則)
【コラム ワールド・カルチュア・マップ】
アメリカ ピンチョンが妻と息子に捧げた小説(木原善彦)
フランス 南欧の死者と生者(椎名亮輔)
ドイツ 物語は人生という病の秘薬(園田みどり)
イタリア デ・シーカとザヴァッティーニ(提康徳)
スペイン 第三の手(稲本健二)
ラテン・アメリカ 溶けてゆく自己(安藤哲行)
イスラエル イスラエル映画祭一九九七(大場正明)
ロシア 書物の未来(鈴木正美)
中国 夢みる頃を過ぎても(山口守)
幻想通信 ワープロ・ソフトの要件(大瀧啓裕 )
【喪と報道の現在】プリンセス・ダイアナ(萩野弘巳)
【研究=永井荷風】長剣一身は軽し(草森神一)
【遠い街】貯水池のステンドグラス(堀江敏幸)
【今月の作品】(選:飯島耕一)
【われ発見せり】夕方、シスター達は讃美歌をうたう(鴨澤めぐ子)