1973年12月号 B5判 P114 全体に経年によるヤケ 表紙汚れ、少イタミ 末尾ページ端少時代シミ
目次:
【特集1 なぜ我々はワイセツ罪に値するか】
不当でナンセンスなわいせつ裁判の中止を(近藤幸彦)
測量不能な観念に泥足で踏み込むな(藤井克彦)
馬鹿々々しくておぞましい裁判に全人格的に関わる意味(山口清一郎)
わいせつ概念への 様々なる疑問(清水徹)
世界的な“性の解放”の流れの中に日活ポルノは生まれた(村上覺)
起訴前にわいせつの“説明書”を示して欲しかった(荒田正男)
【特集2 失われゆく戦中・戦後を索めて】
小津安二郎はナツメロだけか 《東京の宿》《一人息子》《父ありき》(内村剛介)
良心・食欲・地平線 《戸田家の兄妹》(小沢信男)
戦後空間の二重構造 《長屋紳士録》(磯田光一)
ふたつの『野良犬』の間で 薄明の彼方に突出してくる影(笠原伸夫)
〈スコルピオ〉(南美穂子)
アメリカ政治の内幕=TV映画〈失踪〉
ピンク映画評(連載)(小田克也)
【批評特集 今月の問題作Best5 硬軟アベック批評】
1 ウィリアム・ワイラー〈LBジョーンズの解放〉
倒錯した羨望と畏怖(田中美代子)/ソマートンという街の秘密?(押川義行)
2 ロパート・アルドリッチ〈北国の帝王〉
蒸気1-D-1記 呪物19号の入魂物語(中村宏)/ひよっ子の見た圧倒的“他者”(中上健次)
3 深作欣二 〈仁義なき戦い 代理戦争〉
わが体験的やくざ映画論(香田清亮)/ふかまる秋に(帷子耀)
4 スティペ・デリッチ 〈風雪の太陽〉
ユーゴのなかのチトー映画のなかのチトー(田中一生)
5イングマール・ベルイマン 〈叫びとささやき>
傷のある女陰を狙うもの(高宮妖子)
洋画月評 きみたちはどんな死を希うか 〈スコルピオ〉〈オー!ラッキーマン〉(黒川順治)
遊園地の思想 サービスのテクニックの徹底分析(種村季弘)
知識人と大衆の彼方に同行ふたり 〈私説アメリカ映画史〉論(矢島翠)
【各人各説・日本映画見てやろう】
もううんざりだ 〈日本映画月評〉(遠井啓一郎)
わがサトリ論 〈日本妖怪伝・サトリ〉(小中陽太郎)
森崎東の共同正犯 〈野良大〉(斎藤正治)
フィルムはいまも流れている 〈初国知所天皇〉(沢芳恵)
“叫びとささやき”他(眞鍋理一郎)
神山征二郎(時計は生きている)について
ニクソンが禁じたディプスロートとはどんな映画か(高沢瑛一)
贋作物語〈わが女教師私生活〉(高宮平一)
金毛黒毛ポルノ譚 アメリカ女の求父の悲壮さ 洋画ポルノ時評(高りょう)
ポルノリゼーション 〈バタフライはフリー〉(近藤幸彦)
【連載 ポルノ映画・女の感じ方・批評】
ミルクの臭う男はイヤ!〈女教師私生活〉(森本あさ子)
童貞の配給はお断りよ!(北川れい子)
大男嫌いでもことと次第では(中野央子)
紅毛碧眼にしたたるの! 〈(秘)トルコ秘戯〉(西尾こじか)
レズっけあンのかナ 〈蜜のしたたり〉(境朗子)