1973年2月号 B5判 P122 全体に経年によるヤケ 表紙汚れ、少イタミ 見返しおよび巻頭・巻末ページ端時代シミ
目次:
【特集1 性 むしられた人間の再生力】
谷崎潤一郎とD・トランボ(新藤兼人)
性による人間復元の理想(加藤彰)
未来の裏切りを語れ(清水邦夫)
父よ、甦えれ! 〈ジョニーは戦場へ行った論〉論(小川徹)
【特集2 やくざ映画は倦きられていいのか】
日蔭者の小唄 名誉ある失敗〈日蔭者〉(柄谷行人)
荒野のなかに入ったやくざ映画(石堂淑朗)
深作欣二 人斬り与太 の今日的評価(野崎隆一)
【特集3 今月の力作】森崎東〈盛り場渡り鳥〉論】
〈盛り場渡り鳥〉の生理と論理(長部日出雄)
これぞ映画史を画する名場面(小沢信男)
〈らしきもの〉と〈かのように〉(飯島耕一)
サンドイッチはいかに食べるか 教訓的日本映画時評(遠井啓一郎)
【特集4 女のエゴイズムははたして美か? 〈讃歌〉と〈愛のテクニック〉】
スカイトロジーの彼方に(笠原伸夫)
底なしのエゴと献身(遠丸立)
性的非転向のパラドックス 〈讃歌〉(磯田光一)
【特集5 劇画ブームII どうする〈さそり〉以後日本映画】
(1)赤塚不二夫の幼児性のなぞ(内藤誠)
(2)劇画の浮上と映画化の骨ぬき・象徴小池一雄の場合(菊地浅次郎)
(3)鈴木清順から出なおせ!(野田真吉)
(4)秋竜山先生!明るい明るい時代には(大和屋竺)
(5)いづこへ? 時代に やけむちゃな破壊と創造(野田幸男)
【’72 漫画・劇画作家 ベストテン・ワーストワン発表】
20氏による選評的マンガ家論
【特集6 日活ポルノ一年目のアクメ 72年総括】
ポルノくの一三本槍(金井勝)
極私的肩入れ(鈴木志郎康)
女流新人によるポルノ映画考
(1)ああ感じちゃう 〈愛のテクニック〉〈牝猫の情事〉(篠崎恭子)
(2)オス犬のハイウエイ 〈濡れた標的〉(のさかあきこ)
(3)チャチな脅迫にウマウマのって 〈裏窓〉(森本あさ子)
(4)中年男という汚ない生物を飼育したい 〈色情姉妹〉(原葵)
(5)ドリームNO.1・小説的ポルノ映画考 〈牝猫の情事〉ほか(高宮妖子)
今月のピンク映画評(小田克也)
【特集7 正月洋画大作にどんな思想が】
死減のあとのユートピア(高沢瑛一)
正月映画考(北野マリ)
“蠅取り紙”について(真鍋理一郎)
今月の映画美術(木村威夫)
英雄の死・ワイダ(波多野哲朗)
【連載 映画日本列島】
群馬(會根中生)
横浜(佐藤静子)
ぼくらはこれを選んだ!! ’72年日本映画 ベストテン・ワーストワン