1971年5月号 B5判 P130 全体に経年によるヤケ 表紙少イタミ、汚れ
目次:
【特集1 今村昌平〈黒念仏殺人事件〉について】
前近代でなく反近代(内村剛介)
今村昌平の共同体論(北村皆雄)
【特集2 ヤクザ映画と若松映画の両立する視座は何か】
(1)掟と自ら敗北を目ざすもの(片岡啓治)
(2)任俠における“解欲”への道(須藤久)
(3)背中で耐えるものと性解放スノビズム(天野哲夫)
(4)運動論映画と組織論映画の条件(佐竹茂)
(5)耐えすぎとやりすぎの止揚(佐野美津男)
(6)大深刻は大軽薄に裏づけよ(大和屋竺)
【特集3 デヴィット・リーン 〈ライアンの娘〉】
〈ライアンの娘〉 とアイルランド叛乱(桶谷秀昭)
片側の思想性(天沢退二郎)
対談 これがリーン創作の秘密だ(新藤兼人、小川徹)
大陸わが原罪(実相寺昭雄)
内地人と外地人(国弘威雄)
【シナリオ】死にたい女(製作・監督:若松孝二 脚本:出口出)
【特集4 “ファイブ・イージー・ピーセス” ボブ・ラフェルソンの登場】
逆転した“南部幻想”(磯田光一)
極私的安易潜り(鈴木志郎康)
定住者の窓の夕暮れ(矢島翠)
“告白”の背景(針生一郎)
M・ボロニーニ論(斎藤竜鳳)
黒人は敗けて勝つ(田中美代子)
ザ・グレイト・マイ・ホーブ(萩原朔美)
【特集5 寺山修司 第一回作品〈書を捨てよ町に出よう〉論】
寺山修司論 彼は昔の彼ならず(清水哲男)
寺山修司の映画的快楽法(佐藤忠男)
悪意の人体飛行機は飛翔するか(田中陽造)
映画という名の犯罪(寺山修司)
【スペシャリスト批評登場】
ART(木村威夫)/MUSI( 真鍋理一郎)
【特集6 無風状態日本映画の周辺】
三月邦画バッタバッタ斬り(内田 栄一)
映倫さん死んで貰います(武智鉄二)
Good Bye論 〈犯されるもの〉の革命(高橋徹)
関根恵子論(高沢瑛一)
ピンク映画 Inside story(渡辺護)
ぼくのアカデミー賞予想(押川義行)
エッセイ 善女・悪女の効用】(長谷川童生、八木柊一郎、中平康、多沢七郎
日録
ピンク映画評(菊池仁、斉田政則)