1970年8月号 B5判 P125 全体に経年によるヤケ 表紙スレ、少イタミ、汚れ 小口および末尾ページ端少シミ汚れ
目次:
三番目の劇まで〈創的なるものをめぐってII〉ほか(吉本隆明)
忘我〈性的映画について〉(三島由紀夫)
希望の停止された世界・パゾリーニ論〈王女メディア〉〈豚小屋〉(片岡啓治)
“親米闘争”の逆説〈にっぽん戦後史〉〈影の車〉(磯田光一)
【特集1 人肉嗜好の思想 〈サテリコン〉〈豚小屋〉〈ウィークエンド〉の問題意識】
歴史的転回点へ向うエロス(鈴木志郎康)
人間はまだ入口にいる(大和屋竺)
金魚と蟻と人間と(中井英夫)
【特集2 新しい映画的エロチシズム】
サディスト女優はなぜ魅力的か〈マゾヒズム映画論〉(天野哲夫)
オナニズム映画論(宮田雪)
狂なくば無なし〈新宿マッド〉〈無常〉(今野勉)
<少女姦について>
少女オンパレード(中嶋夏)
セーラー服の少女と誘拐(中村宏)
【特集3 映画批評硬派と軟派】
(1)よろめき映画の土着性〈影の車〉による松本清張批判(佐竹茂)
(2)野坂映画の東宝的クリーニングぶり 〈頑張れ!日本男児〉〈負けてたまるか!〉(内田栄一)
(3)渥美清はそんなに笑えるか 〈男は愛橋〉ほか(中村征夫)
(4)ハリウッドの若松・ラス・メイヤー 〈女豹ビクセン〉〈真夜中の野獣〉(伊東守男)
(5)連載・小劇場論争1 福田善之氏への公開状 〈抉れ〉もしくは〈出会〉のための公開状(菅孝行)
原始の決断と女の血の香(仙波輝之)/“経験”辺見マリ(白坂依志夫)/風景なんかに/ピンク映画評
【特集4 風景論に迷わされた創意 大島渚の〈東京戦争戦後秘話〉批判】
息づかいの欠落と風景談議(山元清多)
ハイジャック映画にするためには(小川徹)
〈座談会〉大島渚に笑われた大学映研のいい分
【特集5 異色作品論】
せめて緋牡丹お龍のように(斎藤龍鳳)
人蔘と目撃者 〈シドニー・ボラック論〉(佐藤静子)
東風吹かば 赤頭巾ちゃん気をつけて(山田宏一)
デ・シーカ 〈ひまわり〉のみ(西村潔)
ハッピーエンドの逆説 〈幸せはパリで〉(渡辺武信)
テレビ局で今何が起っているか(渋谷正行)
【時評】
〈にっぽん戦後史〉〈東京戦争戦後秘話〉の批評をきる(斎藤慎爾)
週刊誌(金子裕)
マンガ(小谷克也)
テレビ(菊地仁)
小劇場(堀田正彦)
【シナリオ】鈴木清順フリー第一回作品 鋳剣(原作:魯迅)
【グラビア特集 この性の洪水と充満のなかで】
吉田喜重〈煉獄エロイカ〉・新藤兼人〈裸の19才〉・大島渚〈東京戦争戦後秘話〉・奧村昭夫〈狂気が彷徨う〉・若松孝二〈新宿マッド〉・実相寺昭雄〈無常〉