1987年　14.3×22.1　P274　表紙汚れ、背ヤケ　小口少汚れ

目次：
【折口信夫の生成】
聖痕論を読む（佐々木重治郎）
おのれの容貌の醜さについて（四方田犬彦）

【折口信夫コンセプト】
分節しない時間　折口信夫の「発生」と歴史認識（山折哲雄）
「まれびと」の諸相　〈原郷世界〉の形象をめぐって（佐藤正英）
方法論的概念としての「越境者」マレビト　折口名彙の用語論（磯谷孝）
「訪ない」のうた　折口世界の「音」（本田和子）
まれびと考　規範はいかにして可能か（大澤真幸）
折口信夫における境界観念（赤坂憲雄）

【『死者の書』をたどる】
二上山と「死者の書」（川村二郎）
紙芝居『死者の書』（鈴木妙子）

（インタヴュー）幽明の境の折口信夫　『月山』と『死者の書』をめぐって（森敦、村井紀）
（インタヴュー）この地上をどこまでも歩くこと　はじまりの意識あるいは人間の生成（丸山静、村井紀）
月山と熊野　インタヴュー後記（村井紀）

【日本文化の発生あるいは芸術の生成】
異訳する国文学者・折口信夫　魂のアルケオロジーのために（鎌田東二）
幼神への挽歌　同性愛歌人としての釋超空（石井辰彦）
再生の力を秘めた醜悪　『小栗判官・照手姫』をめぐって（遠藤啄郎）

【宗教のトポロジー】
水平的他界の問題（秋山さと子）
「まれびと」という場（若森栄樹）
折口信夫の「神」　その戦後の展開に即して（天艸一典）

（対談）権力のディスコースと〈外部性〉の民俗学（上野千鶴子、小松和彦）

著作解題＋略年譜
異人の場所（村井紀）