1975年5刷 新書判 P158+文献P5 ビニールカバーおよび表紙端時代シミ 小口および扉ページ端時代シミ 天時代シミ多
目次:
序
第一章 錬金術とは何か
{1 語源/2 ヘルメス哲学/3 錬金術の理論/4 実際的錬金術、その目的/5 神秘的錬金術/6 《アルス・マグナ(大いなる秘法)》}
第二章 錬金術師とその象徴体系
一 錬金術師 {1 中世社会における錬金術師/2 正統教会と錬金術/3 錬金術師の専門的養成/4 大いなる秘儀に達した人々}
二 錬金術文学 {1 秘教/2 文字で書かれた作品/3 寓意的象徴図/4 タロット/5 錬金術的彫刻}
三 錬金術の象徴体系 {1 記号/2 象徴/3 寓意と神話/4 暗号/5 錬金術と宗教}
第三章 錬金術の起源
一 伝説的源泉 {1 呪われた術/2 ヘルメス・トリスメギストス}
二 心理的源泉
三 歴史的起源 {1 東洋の錬金術とギリシアの錬金術/2 エジプト/3 カルデアとイラン/4 ヘブライおよびギリシア起源/5 異教およびキリスト教系のグノーシス諸派}
第四章 錬金術発展の諸段階
一 アレクサンドリアとビザンチウム {1 ギリシアの錬金術文献/2 アレクサンドリアの錬金術師/3 ギリシアの錬金術の収支決算/4 ビザンチン}
二 アラビア人 {1 アラビアの錬金術/2 回教徒の錬金術師たち}
三 ヨーロッパの錬金術 {1 アラビア人から西欧への推移/2 中世のヘルメス思想、『エメラルド板』/3 十三世紀の錬金術師/4 十四世紀/5 ニコラ・フラメルと「王者の術」/6 十五世紀/7 バシリウス・ヴァレンティヌス/8 ルネサンス/9 パラケルスス/10 十七世紀前期、薔薇十字団}
四 錬金術の歴史的衰退 {1 十七世紀末/2 十八世紀/3 現代の錬金術}
第五章 ヘルメス哲学
一 概論 {1 その形成と一般的性格/2 宇宙/3 神と世界/4 宇宙の全一性/5 「宇宙」の生命/6 太陽の神学/7 性的二元論/8 三つの世界/9 大宇宙と小宇宙/10 堕落と救済/11 「自然」と「術」の平行説}
二 ヘルメス学の宇宙発生論 {1 ヘルメス学の宇宙発生論の特徴/2 パラケルススの思想}
第六章 錬金術の理論
{1 物質の原一性/2 三原質、硫黄・水銀・塩/3 四元素/4 七つの金属/5 錬金術と化学}
第七章 実際的錬金術
一 「大いなる作業」 {1 予備作業/2 「大いなる作業」の材料の準備過程/3 「哲学の卵」の中での材料の加熱/4 「石」の仕上げ過程/5 「賢者の石」とその諸性質}
二 ホムンクルス(人造小人)
第八章 神秘的錬金術
{1 錬金術は隠れた意味を持っていたか/2 禁欲と天啓/3 錬金術とフリーメーソン}
第九章 《アルス・マグナ》
{1 超人/2 「宇宙」の再生/3 錬金術の誤った諸形態/4 錬金術とタントラ教}
第十章 錬金術の影響
{1 芸術と文学に対する影響/2 技術と科学に対する影響/3 哲学と宗教思想に対する影響}
結論
補遺
一 「大いなる作業」に関する補足 {(a)フィラレテスの《過程》/(b)乾いた道}
二 錬金術と占星術
三 薔薇十字団員と薔薇十字会派
四 化学の歴史に関する覚え書
五 《達人》なる語のいろいろな意味
訳者あとがき