2002年　22.3×27.0　P255　背ヤケ大　小口少汚れ

2002〜03年に全国10会場を巡回した展覧会の図録。

“……本展は、初期から現在までの作品約400点を4部構成で紹介します。まず銅版画家としてデビューし、次々と新しい技法に取り組みながらシリーズとして作った銅版画や、珍しいドローイング、オブジェなどを展示。銅版画を本のようにケースに綴じこめた全ポートフォリオも紹介します。
　続いて、絵で本を包むという装画の数々を本とともに展示。物語を説明する絵ではなく、本人が「読書感想絵」と名づけた銅版画からは文学者たちとの会話が聞こえてくるようです。
　次のセクションでは、和紙の茶室《浮庵》や和紙車《螢》 などコラボレーションによる大型作品が登場します。〈ファウスト〉では銅版画、ポートフォリオから300号のドローイングまで多様な展開を見せる作品が並びます。
　最後に、2002年6月(予定)まで朝日新聞連載予定の「静かな大地」の挿画ほか現在進行形の作品を展示し、山本さんの息吹を伝えます。……”（巻頭「あいさつ」より）

目次：
あいさつ

山本容子あるいは透明な観念（本江邦夫）
言葉で綴る、 山本容子さんのシルエット（インタビュー：杉野秀樹）

第1部　美術遊園地へようこそ　〜版画家の誕生　The Birth of an Artist
第2部　本の中の遊園地　〜ひとつめの展開　The First Hop
第3部　ひろがる遊園地　〜ふたつめの挑戦　The Second Step
第4部　終わらない遊園地　〜さらなる跳躍　The Third Jump

山本容子　境界への志向（井上芳子）
山本容子　本の「詩如《しごと》」（森田一）
山本容子の立体およびパブリック・アート作品について（松本教仁）

山本容子略年譜・展覧会歴
文献目録
本の仕事リスト
出品リスト