1985年 四六判 P201 帯スレ、端少イタミ、背少ヤケ 函題簽時代シミ 本体元パラ端少イタミ 月報付
“ジャリの新科学小説
フォーストロール博士は生まれながらに63才。犬面の大狒をつれて箱船に乗船、陸地のパリの島をへめぐる船旅に出る。科学と想像力を融合させた奇才による万華鏡的世界。”(帯文)
目次:
【第一巻 訴訟手続】
1 第八一九条に拠る支払命令/2 フォーストロール博士の習慣と挙措について/3 調書の送達/4 博士の併肩する書物について/5 即時競売のための令状送達/6 篩である博士の舟について/7 少数の選ばれたものたちについて
【第二巻 パタフィジックの原理】
8 定義/9 フォーストロールより小さいフォーストロール/10 《HA HA≫ しか人語を解さなかった大面の大ボス・ド・ナージュについて
【第三巻 海を渡ってパリからパリへ、あるいは、ベルギー人のロビンソン】
11 箱船への乗船について/12 糞満海と嗅覚灯台とそこでは何も飲まなかった糞島について/13 レースの国について/14 愛の森について/15 黒大理石の大階段について/16 無定形の島について/17 薫る島について/18 ジャンクである彷徨える城について/19 PTYXの島について/20 HERの島と一眼巨人とクリスタルの大白鳥について/21 シリルの島について/22 下種嘲弄国の大礼拝堂について/23 鐘鳴島について/24 神秘的なる闇について、また、死を待っていた王について
【第四巻 大乱痴気頭騒動】
25 地の潮汐と海の司祭マンソンジェについて/26 一献/27 初めに頭ありて/28 若干の人の死、とりわけボス・ド・ナージュの死について/29 HA HAなる言葉のさらに明白なる意味について
【第五巻 型どおりのお勤めとして】
30 多種多様のものについて/31 音楽的な噴出について/32 いかにしてカンバスを手に入れたか
【第六巻 ルクルス邸にて】
33 テルメスについて/34 クリナメン
【第七巻 クルモオクム】
35 巨船ムール=ド=ザンクルについて/36 線について
【第八巻 永霊】
37 定規・時計・音叉について/38 冷たい固体である太陽について/39 幾何学者イビクラートに拠って/40 パンタフィジックとカタシミー/41 神の表面について}
訳者後記
月報:ジャリについて(滝田文彦)/《世紀末の庭から》詩人の世紀末(賀陽亜希子)/世紀末画廊XII ジャリとフィリジェ(澁澤龍彦)