昭和47年 B4判(ページ部分25.7×34.7) 図版ページノンブルなし+文章P72 外筒函イタミ甚大 内函角割れ補修大 本体小口僅汚れ
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首里城をはじめとする城堡や寺社、孔子廟、住宅、墳墓、橋梁ほか、戦争を挟んでその多くが失われた沖縄の建築物の姿を、昭和9および10年に調査研究のために撮影した写真(モノクロ・264点)と平面図で紹介。巻頭約70ページを解説に充てる。
昭和12年に刊行された旧版を改訂するにあたり、当時撮影したガラス乾板から新たに写真を現像する。
“…そもそも琉球建築は、日中混合文化のうちに発達したため、折衷様式を大成し、一見はなはだ奇警な感をいだかせるが、その構成基本には民族的に、本土日本建築の伝統を多分に保留していることを見逃すことはできない。それ故この研究は、一地方的存在としての価値ばかりではなく、わが本土の古様式の伝統をそのままに保持する点でも、わが古建築考察への資料ともなるのである。…”(本書巻頭「序」より)
目次:
序
【I 序説】
【II 琉球文化】
1 国土
(1)地域面積および人口/(2)地勢および地質/(3) 気候
2 国民
(1)人種/(2)開闢説/(3)本土との関係/(4)言語
3 歴史
(1)序説/(2)神話時代/(3)舜天王統時代/(4)英祖・察度·尚思紹各王統時代/(5)尚円王統時代/(6)現代
【III 琉球建築】
1 総説
(1)序説
(2)意匠構造
(3)種類
2 各論
(1)城堡 {首里城 守礼門・歓会門・瑞泉門・漏刻門・白銀門/南山城/勝連城/今帰仁城/屋良座森城}
(2)宮殿建築 {首里城宮殿 正殿・北殿・南殿・二階殿・書院その他}
(3)神社建築 {波上宮 朝鮮鐘/沖宮/識名宮/普天間宮/末吉宮/八幡宮/天久宮/金武宮}
(4)仏寺建築 {円覚寺 総門・左右脇門・放生池・三門・鐘楼・仏殿・竜淵殿・獅子窟・御照堂/崇元寺 第一門・前堂・東西庁・神厨·正廟・庫裏/ 神応寺/桃林寺 仁王門趾・仁王像・庫裏・觀音堂/弁財天堂}
(5)儒教建築 {那覇孔子廟および明倫堂 孔子廟・明倫堂/首里孔子廟 大成殿}
(6)道教建築 {天尊廟}
(7)琉球固有の神祠 {祝御殿/園比屋武御嶽/弁ヶ嶽/真乙姥嶽/浮縄美御神}
(8)住宅建築 {古代住宅・種類・宅地内の配置・間取・材料および構造・諸施設・建具・住宅の制限}
(9)庭園 {識名園(南苑)/崎山御殿(東苑)/八重山地方庭園}
(10)墳墓 {英祖および尚寧王陵/玉陵}
(11)橋梁 {泉崎橋/美栄橋/崇元寺橋/真玉橋/世持橋/天女橋}
(12)碑碣 {安国山樹華木碑/国王頌徳碑/崇元寺下馬碑}
図版