昭和53年 22.1×27.3 P136 表紙少ヤケ、少汚れ 小口僅ヤケ 末尾ページ僅シミ汚れ
「文字」をめぐって多数の図版、エッセイ、論考などを集めた一冊。
目次:
【Part1 躍動する文字の世界】
文字の誘惑(構成・詩=谷川俊太郎)
図版:林静一小梅「夏」編/松本百司「作品あ」/スタインバーグ「新しい世界」/パウル・クレー「余白に」/オルデンバーグ「Q字型のビーチハウスと帆船」/星塚/梵字/Tシャツ/コンピュータ文字/書/絵文字/コンクリート・ポエトリイ
【Part2 文字の謎と魅力】
軀(吉行淳之介)
裏返しの字(串田孫一)
空想文字博物館(種村季弘)
字奇譚(寺山修司)
星空と文字(巖谷國士)
装飾文字の魅力(中野美代子)
文字・狂気―泉鏡花(三田英彬)
四角い宇宙(赤瀬川原平)
「接吻」の字姿(河野多恵子)
ビジュアル・コミュニケーションとしての漢字(伊藤勝一)
もじあそびにじたばたとあがいたりそそられたりびっくりしたり(柳瀬尚紀)
ABCの本のこと(安野光雅)
漢字を楽しむ(川崎洋)
手と掌(吉岡実)
どんな空間にでも、文字は飛翔する
文字を素材としたグラフィックアートの作品(森啓)
作品:山城隆一/杉浦康平/原弘/佐野繁次郎/粟津潔/田中一光/横尾忠則/五十嵐威暢/大橋正/和田誠
文字遊び(馬場雄二)
Tシャツ/スカーフ/感字/誤字等/本/ゲーム/新聞広告/雑誌広告による文字遊び
死者をみちびく古代エジプト聖刻文字
【Part3 未知の文字をもとめて】
文字のコレクション(中西亮)
{読みにくいお札/ギリシャからロシアへ/バイラーンまたはペーザ/くさび型の文字/剣かコーランか/人喰族の魔術書/インダスの謎の文字/上に棒の通った文字/みえっぱりの僧侶/行がえのない書物/シーク教徒の意気/訓民正音のおしえ/有頭と無頭/坊主頭の行列/シバの女王の国/縦に棒の通った文字/数字を借りて文字にする/町がかわれば文字もかわる/誰にも読めない円盤 /視力検査表が読める/魔神の顔/コーカサスの文字/じんだいもじのこと/縦に読んだり横に読んだり/雲南だより/活字を使わない新聞/ヘブライの復活/漢字のまわりに/右から読んだり左から読んだり}
座談会 文字の根底にあるもの(吉増剛造、矢島文夫)
文字の起源について(矢島文夫)
【Part4 文字のアラベスク】
アラビア文字の美(吉田左源二)
中世写本の装飾文字
絵による文字・文字による絵
文字のアイデンティティ ―花押とサイン
江戸文字 ―力感あふれる意匠
活字と写植
【Part5 文字の手帖】
アナグラムからロゼッタ・ストーンまで文字にかんする小辞典