1976年1刷　四六判　P176　カバー少汚れ、背少ヤケ、端少イタミ、下端少破れ　小口ヤケ

シュルレアリスム運動の中心人物であったブルトンの小説。
「ナジャ」と呼ぶ女性との関係を軸に、作家・芸術家たちとの交流やパリの生活といった自伝的回想、それらから導かれる思索などが綴られる。
またナジャによるデッサン、シュルレアリストたちの絵画や、人物・風景などの写真……といったモノクロ図版40点が作品を構成する要素として挿入されている。

もともと現代思潮社からは1962年に稲田三吉訳の『ナジャ』が刊行されていたが、63年にフランスで原書の改訂版が出版されたことを受けて改訳。
本書はあくまで初版本を底本としつつ、改訂版の内容を反映した訳註を加える。


目次：
われらの内なるナジャ（栗田勇）
ナジャ
『ナジャ』散策（峰雄雅彦）