1977年 B5判 P165 函スレ、少シミ、背文字ヤケ 本体カバー僅スレ
古代の墳墓や遺跡・遺物などに見られる迷路模様、ギリシア神話にも登場するクレタ島のラビリントス、イギリスの芝生迷路、教会や聖堂に描かれた迷路、絵画・書物に登場する迷路、現代の広告に用いられる迷路など、古今の迷路・迷宮をモノクロ図版268点とともに紹介。
“迷路は、人類史上もっとも古く、もっとも神秘的なシンボルである。それは、世界各地のさまざまな文明から別々に発生して、今日もなお、不可思議な魅力で人を捉えて離さない。一方には、それを、興味をそそるパズルとしか見ない人もあるが、一方には、生から死への霊魂の旅路を象徴するものと考える人もいる。
この本は、古代から、現代までの、世界のあゆる場所に、あらゆる形で存在する(あるいは存在した)迷路と迷宮を紹介するとともに、迷路の意味についてのいろいろな学説を取り上げる。また、岩に彫刻された古代の迷路模様からはじまって、広告や遊戯など、どちらかといえば現実的な、現代の用途に至るまでの迷路の歴史を興味深く概略している。35カ国にわたる広い地域から採集した迷路の例を、250を越える写真によって紹介しているが、それを分析すると、主なものだけでも、英国の芝生迷路、北欧の石迷路、北米の生垣迷路、織物や篭細工にこ用いられた迷路模様、砂に描かれた迷路など、非常に多岐にわたっている。…”(カバー袖紹介文より)
目次:
序文 ―迷路と迷宮
類似のシンボルと遺跡
古代のラビリンス様彫刻
エジプトの墳墓、神殿、印章
クレタのラビリンス
芝生迷路
舞踏、儀式および遊戯
石迷路
ローマ人のモザイク
11〜18世紀の筆写本、書籍、地図
アルジェリア、イタリア、フランス、北欧諸国の教会および大聖堂
イギリスの教会および大聖堂
絵画や筆稿の中の迷路とラビリンス
生垣迷路および庭園迷路の設計図と版画
イギリスと北アメリカの生垣迷路
民芸品
19世紀および20世紀の迷路