
1983年 A5判 P330 帯破れ カバー少汚れ、背および端ヤケ大 小口時代シミ、汚れ
“寺山演劇の原理と実践
「寺山修司を知のモデルとして考える傾向が少なかった。……彼の方法は、社会科学、人間科学を解体するといった方向で先駆的な指標を与えている。……研究者の新しい像というのは、寺山修司の論理から入ってくるべきだと言えるのではないか。」(山口昌男・解説より)”(帯文)
目次:
【原理篇】
序論 ―なぜ演劇なのか、呪術なのか
観客論
俳優論
劇場論
戯曲論
ニューヨーク大学演劇シンポジウム
【実践篇】
不在の対話 ―プロローグ
肉体言語の私性
臓器交換序説
無化の影
死体論
偶然性のエクリチュール
カントール ―生身の俳優を追放せよ
アルトー ―わが残酷演劇宣言
〈半世界〉表現カタログ集
『地球空洞説』の地誌学
『一メートル四方一時間国家』の喩
書簡演劇の小宇宙
旅役者の記録
女形の毛深さ
空気女の時間誌
犯罪における「観客」の研究
寺山修司 ―知的領域の侵犯者(山口昌男)