1992年 A5判 P540 帯背および端ヤケ大 函時代シミ多 本体元パラ少ヤケ、端少イタミ 天・小口・巻頭口絵少時代シミ
恩地孝四郎生誕100年記念出版
“版画が版画独特の世界を持たないなら、存在の理由はない。”(帯文)
“版画の繁栄と普及に人生をささげ、文化の華を育てた抽象版画の創始者・恩地孝四郎の版画を中心とした芸術論
版画を愛する人々におくるメッセージ
すでに絶版になっている幻の名著をはじめ 入手困難な雑誌への掲載論文を収録
日本の近代美術研究には必須の文献を集大成”(宣伝文)
装幀:望月玲
目次:
【日本の現代版画】
版画というもの/現代版画の芽生えとその成長 附、外国版画の発達と新しい傾向方向/版画はこんなにして作られる/現代版画作家/版画出刊作 その他/版画余話
日本の現代版画・参考図版
【版画・芸術】
抒情画について/木版画について/版画の現在/版画の美/私の版画作程/さし絵のこと/創作版画について/創作版画講座1 創作版画の意義/創作版画講座2 版画に於ける創作の意味/版画講習会を終えて/贅言多々/賀状から版画へ/新表現手段としての版画技法/木版浮世絵・木版画/一つの言葉 米人からきく日本画/盲蛇言/版画 新美術の方法として/ドビュッシイ「子供の領分」 それが画になるまで/版画/新しい版画の技法
【作家・作品】
〈竹久夢二〉 夢二画集春の巻批評 恩地孝四郎氏より/『竹久夢二抒情画展覧会目録』から/夢二の旅鞄をひらく/夢二の芸術・その人/ 夢二のスケッチ帖/ 夢二外遊記心情
〈川上澄生〉 「ゑげれすいろは」讃 川上澄生新作のこと/画かきとはいいたくない川上澄生/ゑげれすいろは人物
〈前川千帆〉 「野外小品」 前川千帆氏新作のこと/野外小品頌第二
〈山本鼎〉 「哥路」の図
〈諏訪兼紀〉 故諏訪兼紀
〈棟方志功〉 志功・棟方氏の界/棟方志功の感想
〈青木繁〉 海の幸
〈武井武雄〉 RRR管見
〈萩原朔太郎〉 顔
〈斎藤清〉 斎藤清との対話
【工房雑記】
工房雑記
{1 工房雑筆由来 色 白 読書 オンチ 水 富士/2 NO 本字 庭 芽 仕事場 初蟬 鳥 知識/3 雪 色 眼 胃/4 刃物 形あるもの 形 材質の美 愛着/5 朝・昼・夕 生産 赤 白2 日向 白3 尖端 青 思想 幸福 年齢 誕生/6 眼 眼2 知識 日本語 カリカテュウル 楽人}
画房の客
{画房の客/美術解体 /カメレオンの如く/画室にあるフォノグラフ/交流芸術/音と色と/木版機械印刷の頌/写実・象徴・抽象・表出/Fest der Völker/事実と作品と/写真切り方の説/病感/風の中のバラ/むだのこと/秋末雑抄/夏・夏・夏/夏旅の僕/空中腑瞰風物/魂の飛行/日記失敗/装本の使命/年賀状閑談/美術に於ける光/小学美術教育局外観/稚魚の傍で/字のこと/活字字体私見}
顔
{岡田先生の顔/竹久夢二追悼/夢二のスケッチ帖/ルドン横顔/ゴーガンの版画/セザンヌ/ルノアール}
版画その折々
{版画の社会浸潤/版画の芸術機能/版画の美術的意義/偶然と必然/版芸術方途/創作版画回顧/版画を始めた頃の思い出}
棚の奥から
{「内在」から/幸福へいたるの道/万人の芸術/人体頌/装幀雑談/何にもならない感想}
挿入スケッチ附言
資料
自筆文献目録
恩地孝四郎年譜
恩地孝四郎の遺したもの(恩地邦郎)