1967年8月号 B5判 P118 全体に経年によるヤケ、角少折れ跡 表紙汚れ、少イタミ
目次:
【ワイド構成 アントニオーニの日本における9日間】
本誌独占インタビュー アントニオーニ対談(吉田喜重)
「欲望」は私の新しい映画だ(一般記者会見・全文)
個人の映画を(イタリア文化会館質疑応答・全文)
【特集批評 ベルイマンの新作《ペルソナ》】
私の三つの戒律(ベルイマン)
換骨脱胎の思想 ―「ペルソナ」の詐術について(種村季弘)
演技することとその広がり(戸井田道三)
もし女が神になれるならば(小川徹)
【座談会】
新藤兼人の新作《性の起原》をめぐって(出席者:新藤兼人/田村孟/佐藤忠男/小川徹(本誌))
【シナリオ】
大島渚=無理心中日本の夏(脚本:田村孟、佐々木守、大島渚)
ベルイマン=ペルソナ (脚本:イングマル・ベルイマン)
【特集 巨匠から新人まで 映画への鞭】
今井・市川・小林・吉村論 今日における巨匠の意味(矢島翠)
小林正樹《上意討ち》 お家大事だけが闊歩していいのか(尾崎秀樹)
吉村公三郎《堕落する女》 中村登《智恵子抄》 生活の眼と痴呆的官能(桶谷秀昭)
市川崑《トッポ・ジージョのボタン戦争》 松本俊夫《母たち》 矢のようにそれた水爆戦争(天沢退二郎)
今井正《砂糖菓子が壊れる時》 和製モンローの逆説(磯田光一)
西村昭五郎《花を喰う蟲》 “恥知らずに生きましょ”という非組織者(飯島耕一)
戦後ヤクザ映画論 特攻隊映画と工業文明(片岡啓治)
藤田繁矢《陽の出の叫び》 自己表現の不毛こそ今日的原始人(日向あき子)
映画作家の思想と系譜 藤田繁矢/広瀬襄 今月の力作「陽の出の叫び」をめぐって
演技私感 演技の広場を奪うもの 〈トッポ・ジージョのボタン戦争〉〈堕落する女〉他(尾崎宏次)
追悼 野口晴康 “さくら”を買った大きな背中(井田探)
【今月の映画おちぼ集】
洋画(佐光曠) {ギャング/いつも2人で/暁の用心棒/続・荒野の一ドル銀貨/Go!Go!Go!/おしゃれスパイ危機連発}
邦画(蒼井一郎) {君が青春のとき/人妻椿/引き裂かれた盛装/流砂/あゝ同期の桜/血の抗争}
ジョン・フランケンハイマー論
【グラビア】
アントニオー二の日本における9日間
’67 カンヌ・国際映画祭・出品作紹介
日活娛楽映画の王者、故野口晴康/72本のケッサク映画より
製作に参加する諸君へ ―予感映画論序説―(大島渚)