1967年5月号 B5判 P118 全体に経年によるヤケ 表紙汚れ、少イタミ
目次:
【特集1 アントニオーニのひとつの帰結 新作《欲望》における幻想論】
引き伸した悪運の蔭に アントニオーニ《欲望》の二重性について(種村季弘)
アントニオーニと婦女子の玩弄物 アントニオーニは女がキライになった……(飯烏耕一)
影絵の死体 アントニオーニとパロディ(栗田勇)
風景の底になにがある アントニオーニも当為の世界に転じたのか(矢島翠)
【グラビア特集】
新作《欲望》の問題シーン/ブニュエル《昼額》
【特集2 日本映画は新しい思想を獲得するか 『日本春歌考』『組織暴力』をめぐって】
大島ロレンスの《日本春歌考》(長部日出雄)
空想家と暴力刀革命 2つの大島作品と『組織暴力』(関根弘)
失われた凌辱と聖化 『日本春歌考』における革命とエロティシズム(磯田光一)
佐治乾の戦後思想と系譜 『白昼の無頼漢』から『組織暴力』まで(インタビュー)
反米映画と反権力映画 『組織暴力』と今村・加藤・熊井・武智作品まで(石堂淑朗)
山田洋次論 《馬鹿もの》の展開(佐藤忠男)
グラビア構成 演出の表情 日本映画は新しい思想を獲得するか
【笑いについての考察】
假装の名人は誰だろう デ・シーカ《紳士泥棒大ゴールデン作戦》(羽仁進)
狐・伯爵夫人・パイロット 楽屋落ちはつまらぬという話 デ・シーカとチャップリン《伯爵夫人》(小沢信男)
スパイ映画の未来社会 第三の敵とは何か 《寒い国から帰ったスパイ》から《ナポレオンソロ》まで(中薗英助)
アメリカの苦渋? 「砲艦サンパブロ」に象徴する(吉村昭)
中国一九二六年・六六のこの断面は正しいか(斉藤竜鳳)
革命は美化していいか・「これが中国だ」評(竹内実)
演技私感 化けない部分(尾崎宏次)
舞台の広さと劇 『千鳥』俳優座をみて(戸井田道三)
【ドキュメント】
白熱する猥せつ論争 『黒い雪』武智裁判 最終弁論へ
法廷は戦後映画をどう裁くか 三島由紀夫ほか10氏の証言
【シナリオ】
性の起原(シナリオ・監督:新藤兼人)
紳士泥棒 大ゴールデン背苦戦(監督:V・デ・シーカ 脚本:ニール・サイモン)
スクリーン戯画 〈砲艦サンパブロ〉(高りょう)