1975年、76年 A5判 各巻函ヤケ、少汚れ、角スレ 本体背僅ヤケ、少スレ、小口少ヤケ
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“フランス幻想文学の始祖として、ネルヴァルから現代文学まで測りしれぬ影響を与えつづけてきた彼は、自ら狂気と夢の暗夜をさまよい、その果ての美しい作品を残した。”(宣伝文)
【第1巻 パン屑の妖精】1975年 P336 裏見返し少ラベル剥がし跡
“精神病院で語る青年は、奇怪な小人の老婆=パン屑の妖精と出会い、幾多の試練をへて彼女と結婚する。そして彼女を永遠に地上にとどめておくため、歌うたうマンドラゴーラを捜しに長い旅に出る……現実と夢の狭間にきらめいては消えてゆく無垢の狂気を、白昼夢のまた悪夢の筆で描く不思議な物語”(宣伝文)
目次:
パン屑の妖精
ノディエの幻想と二重のナレーション(篠田知和基)
【第2巻 幻想物語集】1975年 P314
“「スマラ」「トリルビー」「イネス・デーラス・シエラス」などノディエの物語などで夜の幻想に属した作品群を一巻にまとめ、幻想作家の始祖としての面目をいかんなく発揮する。自ら狂気の冥府をさまよった姿が人を打つ。他に彼の幻想文学論、マンディアルグのノディエ論収録”(宣伝文)
目次:
夜の悪霊 スマラ
アーガイルの小妖精トリルビー
イネス・デ・ラス・シエラス
幻想文学論
ノディエの復権―無垢の夢から闇の夢へ(マンディアルグ 訳:田中義広)
訳者あとがき
【第3巻 神秘作品集】1976年 P320
“「蝋燭祭九日祈願」「婚約者たち」「カゾット氏」「リディ魂の生」「転生について」など神秘主義的要素をちりばめた作品群をまとめ、他にデュマのノディエ論収録”(宣伝文)
目次:
蝋燭祭九日祈願
婚約者―ヴェネツィア小話
エレーヌ・ジレ物語
ジャン=フランソワの青靴下
カゾット氏
リディ、または復活
愛について―ならびに、現在の社会に対する感情としてのその影響について
ノディエとオキュルティスム(オーギュスト・ヴィアット 訳:田中義広)
訳者あとがき
【第4巻 異色小説集】1976年 P337
“「テレーズ・オベール」「パリの牢獄」「逮捕状その後」など幻想物語にも神秘的作品にも属さない小説群を全一巻にまとめる。ノディエの多様な世界の一端を形づくって読む者をあきせない奇態の群像。リシェの「ノディエとネルヴァル」付”(宣伝文)
目次:
テレーズ・オーベル
逮捕状その後
パリの牢獄 統領時代
リディヴィーヌ
テルミドール反動
アルスナールの思い出(アレクサンドル・デュマ 訳:田中義広)
訳者あとがき
【第5巻 夢の国にて】1976年 P418
“「シラノ・ド・ベルジュラック」「黄金の夢「そら豆とスイートピー」「ポリチネルラ」「蔵書鬼」など、ノディエの多層な興味のありようを示し、明るく清澄な夢の空間について軽妙なエッセイとして、あるいは心やさしい童話として書かれた作品群を収録。他にカステックス、ブランデスの論文含”(宣伝文)
目次:
書籍蒐集狂
恋の呪文 ―いかにしてわたしは悪魔に身を売ったか、幻想篇
ルーヴォワ侯爵の従僕(ポールと生き写し)真実にして幻想的な物語
四枚のおふだ
黄金の夢 ―近東民話より
人間と蟻 ―大昔の寓話
そら豆の宝とスィートピー ―お伽噺
カウチューの珍奇にして創造的なパラゲ=ルー旅行
ラ・メトリー氏の迷信
睡眠中の現像若干について ―夢の国
ノディエ ―モーヴ色の幻想(リーズ・ドアルム 訳:田中義広)
訳者あとがき