昭和43年、44年 18.0×23.0 各巻ヤケ、少汚れ、少イタミ 2号ページ下角シミ汚れ 4号ページ上角折れ跡 その他各号詳細は下記をご参照ください
澁澤龍彦が責任編集に携わり、文学者・芸術家など錚々たる顔ぶれが参加した「エロティシズムと残酷の綜合研究誌」。ただし終刊となった第4号の責任編集は澁澤ではなく、平岡正明となっている。
カット：加納光於、野中ユリ、瀬川康男、水野卓史、（4号：山本美智代、小笠原正勝）
題字・編集美術：堀内誠一（
【創刊号】
昭和43年 P223 誤記に関する「お詫び」小紙片付
目次：
血と薔薇宣言
特集Ｉ 男の死 ｛聖セバスチャンの殉教／溺死（モデル：三島由紀夫 カメラ：篠山紀信）／オルフェの死（モデル：中山仁 カメラ：細江英公）／サルダナパルスの死（モデル：澁澤龍彦 カメラ：奈良原一高）／情死（モデル：土方巽、萩原朔美 カメラ：深瀬昌久）／横死（モデル：唐十郎 カメラ：深瀬昌久）／ピエタ／キリストの昇天（モデル：土方巽 カメラ：早崎治）／決闘死（モデル：三田明 カメラ：細江英公）｝
エッセイ ｛All Japanese are perverse（三島由紀夫）／アフロディテ＝ウラニア（稲垣足穂）／一枚の魔女の図に（埴谷雄高）／妄想の構図（吉行淳之介）／処女である男たち（小川徹）／沈黙といけにえ（宗谷真爾）｝
東洋のエロスＩ 特に中近東を中心に（大場正史）
食事には、女陰もなく死もない ―ヘンリー・ミラー手紙抄―（訳：中田耕治）
ムッシュー・ニコラ ―むきだしの男ごころ―（ド・ラ・ブルトンヌ 訳：生田耕作）
女性と性（マリー・ボナパルト 訳：佐々木孝次）
血と薔薇コレクション ポール・デルヴォー Collection "Le Sang et la Rose" PAUL DELVAUX
アポリネールの猥褻小説《ポーノグラフィ》 一万一千の鞭（飯島耕一）
ヴィタ セクスアリス太初に足ありき（長沢節）
特集�供ゝ朷豕粥�VAMPIRE ｛吸血鬼幻想（種村季弘）／吸血鬼の城（亀山巖）／吸血鬼A（野中ユリ）／吸血鬼の肖像（鈴木康司）／ アルバム吸血鬼（堀内誠一）｝
特集ＩＩＩ 苦痛と快楽 ｛拷問について（澁澤龍彥）｝
悦楽園園丁辞典１（塚本邦雄）
男色演劇史１（堂本正樹）
わがカーマスートラ 序章＝愛する少年よ（高橋睦郎）
斜めになった狭い道を歩いていくと ロジェ・ペールフィットのエロチックな物語（植草甚一）
インド古詩 ―シュリンガーラ・ティラカ ―恋愛の額飾り―（訳：松山俊太郎）
カラーフォト・エッセイ ダフニスとクロエ（カメラ：立木義浩）
特集ＩＶ オナニー機械 ｛競作 カラー・オフ（飯田善国、中西夏之、池田満寿夫、長沢節、カルロス・マルキオリ、金子国義、堀内正和、鈴木康司、横尾忠則）／資料篇（トミー・ウンゲラー他）／独身者の機械（種村季弘）｝
小説 ｛膣内楽（加藤郁乎）／八重霞（武智鉄二）
閉ざされた城の中で描かれた イギリス人（ Ｐ・モリオン 訳：澁澤龍彦）
【第２号】
昭和43年 P224 ページ下角シミ汚れ P160（折込図版）裏側時代シミ多、P161ヤケ大
目次：
血と薔薇宣言
グラビア 鍵のかかる女（カメラ：立木義浩 貞操帯制作：ドイ・ノリコ、岩崎とよ子 モデル：李礼仙、芦川羊子、福島晶子、鶴岡政男）
エッセイ ｛悪魔のエロトロギア 西欧美術史の背景（澁澤龍彦）／聖道門への憧れ（稲垣足穂）／悪場所の秘儀（廣末保）／ポーノグラフィーの美学 スティーヴン マーカスの<ポーノトピア>をめぐって（中田耕治）
カラー口絵 英泉 英泉えがく艶画のサドマゾヒズム（高橋鐵）
特集 フェティシズム ｛毛皮を着たヴィーナス（カメラ：石元泰博）／シンデレラの靴（種村季弘）／レチフと靴フェティシズム（生田耕作）
血と薔薇コレクション クロヴィス・トルイユ
競作カラーオフセット 未来のイヴ（司修、谷川晃一、落合茂、中村宏）
殺人機械（池田龍雄、長新太、中村宏、堀内誠一）
カフカの「処刑機械」とデュシャンの「大硝子」 カルージュの分析（東野芳明）
デモンの軌跡（出口裕弘）
悦楽園園丁辞典2（塚本邦雄）
男色演劇史ＩＩ（堂本正樹）
わがカーマスートラ 第一章―出会いの火（高橋睦郎）
斜めになった狭い道を歩いていくと アメリカにおけるホモセクシュアルの現状（植草甚一）
アポリネールの 秘めごと歌（訳：堀口大學）
詩 「少女」（吉岡実）
蓮から「さかしま」に インド古詩評釈（松山俊太郎）
戯曲 天上の悲劇 愛慾公会議（オスカー・パニツァ 訳·解説：村田経和）
小説 ｛膣内楽 連載〈二〉（加藤郁乎）／八重霞 連載〈二〉（武智鉄二）／ジャンキー ―回復不能麻薬常用者の告白（ウィリアム・バロウズ 訳：鮎川信夫）
閉ざされた城の中で描かれた イギリス人 連載<2>（ ピエール・モリオン 訳：澁澤龍彦）
【第３号】
昭和44年 P232 表紙から巻頭数ページにかけて上角少折れ跡 P24・25時代シミ多 末尾少ラベル剥がし跡
目次：
表紙 彫刻家の肖像（ブロンズィーノ）
血と薔薇宣言
カラー&グラビア 制服の処女（カメラ：篠山紀信ー Image Director：堀内誠一 Model：アンジェラ浅丘、麿赤児、芦川羊子他）
特集 愛の思想 ｛カラー口絵（ブロンズィーノ、ポントルモ他）／フーリエ、情念、愛（巌谷國士）／あさましき香（川村二郎）／浪漫的悪魔（久野昭）／哄笑から残酷物語まで ルネサンスのエロティシズム（杉浦明平）／愛の神秘思想 ヤコブ・ベーメの場合（南原實）／漢語の「愛」についてインドにおける愛の思想序説（松山俊太郎）｝
エッセイ ｛痔の記憶 或は「新つれづれ草」（稲垣足穂）／魔女の斧 中世ヨーロッパの異端糺問を巡って（村田経和）
バビロンの架空園 失われし庭を求めて（澁澤龍彦）
愛しのペニスよ、さようなら（野坂昭如）
2色オフセット フランツ·カフカ作 絵本 変身（フランコ・ジエンティリーニ）／解説 巨大な毒虫のいる生活（倉橋由美子）
血と薔薇コレクション ピエール·モリニエ）／解説 夢魔の画家（澁澤龍彦）
le museum jaune MA NTERISME マニエリスムの倒錯（種村季弘）
悦楽園園丁辞典３（塚本邦雄）
男色演劇史�掘米暇楡擬�）
わがカーマスートラ 第二章 愛の試験（高橋睦郎）
斜めになった狭い道を歩いていくと ボールドウインのことから、「ゲイ・ワールド」という最近の同性愛研究書へ（植草甚一）
グラビア 楽屋 SCOPTOPHILIA（カメラ：東松照明 演：麿赤児、小林ダダ）
小説 ｛ルツィドール（ホーフマンスタール 訳：高橋英夫）／賢女テレーズ（作者不詳 訳：生田耕作）｝
詩 ｛大陸横断列車内のわが性的経験（田村隆一）｝
連載｛ド・ブランヴィリエ侯爵夫人１ ―澁澤龍彦氏に―（中田耕治）／膣内楽 連載<三>（加藤郁乎）／八重霞 連載<三>（武智鉄二）｝
【第4号】
昭和44年 P274 表紙から巻頭数ページにかけて折れ跡
目次：
特集生きているマゾヒズム ｛マゾヒストの精神病理（伊野浩）／いそぎんちゃくの思想 ―菊屋橋一〇一号ノート（平岡正明）／鬼胎誕生 ―A・チマサヲの出産記による交感価値の測定（足立正生）／切り裂かれた銀幕《スクリーン》 ー映画におけるサド・マゾ幻想（佐藤重臣）
ファンタジー ガラスのヴァギナ（唐十郎）
カラーオフセット・子宮幻想（カメラ：吉岡康弘）
ブラック.ポルノグラフィ 家畜人ヤプー（沼正三）
原理としてのマゾヒズム ―〈家畜人ヤプー〉の考察（安東泉）
エッセイ・日本の天上界（稲垣足穂）
クラビア まだとむらいの序の口（カメラ：吉岡康弘）
詩・みごとな新世界（田村隆）
夢野久作小説『少女地獄』より 火星の女
〈薔薇画廊〉ハンス・ベルメール（解説：桑原住雄）
責め絵 英名二十八衆句（浮世絵提供：山本孝）
小説 美女破壊工房（平岡正明）
悪魔儀礼と黒ミサ（吉田八岑）
黄泉《モルグ》からのオルグ／M・モンロー解裂（木下成人）
