1988年 14.4×22.1 P262 表紙少ヤケ、少汚れ 小口および扉ページ端ヤケ
全262ページのうち特集188ページ
目次:
シノロジー雑草譜7 金属動物(中野美代子)
科学と叙情19 人間は天災を産んで凡才を育てる(赤瀬川原平)
耳目抄82 本の記憶(竹西寛子)
詩
四季を織るようにして(岡田隆彦)/人生相談詩(ねじめ正一)/二〇〇〇光年のコノテーション(稲川方人)/離宮の海月(岩佐なを)
ファシズムを生きた人々7 フィウメ最後の日(田之倉稔)
【特集:石川淳 あるいは文体の魔術】
見出された作品―全・選集未収録作品
衣裳
ころび仙人
一休咄
Nadjaにふれて
私小説の讀者として
ドストイエフスキー
文學の今日
何でもない文章
福岡の思い出
献辞 {華麗なる焚書(『三島由紀夫全集』)/風神の袋(『宇野浩二全集』)/澁澤龍彦著作集に寄す(『ビブリオテカ澁澤龍彦』)/ダリの宇宙(『ダリ』)/この巨大なるもの(『坂口安吾全集』)/単純にして荘厳(『岡本かの子全集』)/花の魔術師(『澁澤龍彦集成』)/今日の黄昏(福永武彦全小説)}
現代文学の諸問題(対談:石川淳、小林秀雄)
石川淳全・選集収録作品解題(鈴木貞美)
石川淳のいる風景
石川淳とJUNE BAG(稲垣足穂)
煙草の煙の中の石川淳(渡辺喜一郎)
作家・石川淳の誕生
飛行機と金銭と自転車と(堀切直人)
フィクションの螺旋運動―石川淳の出発を巡って(鈴木貞美)
石川淳と〈女性〉 見えかくれする女性像 『裸婦變相』素描(川崎賢子)
石川淳と〈江戸〉 その後の江戸 または、石川淳のいる制度(橋本治)
石川淳と〈共同性〉 砂と袂屑(丹生谷貴志)
石川淳と〈昭和〉 水と亡命 『至福千年』の世界(川村湊)
石川淳の世界観
石川淳・不完全な世界と住民としての(小林恭二)
一人は山中に、一人は俗中に―石川淳と西脇順三郎(鍵谷幸信)
言語の運動
速度と饒舌と 淳・自転車・ムーヴメント (高橋世織)
ことわざの振幅 石川淳、俳諧と小説を往復した者(夏石番矢)
余白への情熱 『森鴎外』における言葉の運動(小森陽一)
疾走するエネルギー (池澤夏樹、田中優子)
石川淳・図書館 石川淳作品譜 処女作から絶筆まで(日高昭二)
幻想通信1 オリエンタル・ホラー? F・ウィルスン(大瀧啓裕)
新しいSFの海図2 ふたつのSF討議 ディスクレイヴとSFセミナー(巽孝之)
ポスト・モダンの文学5 プリモ・レーヴィ(富山太佳夫)
今月の作品
われ発見せり 内なる虚偽(浅井雅志)