1994年1刷 ページ部分14.9×20.0 P634 帯少汚れ、時代シミ 函少汚れ 本体元パラ背少ヤケ、端少欠損 小口時代シミ 月報付
目次:
【胡桃の中の世界】
{石の夢/プラトン立体/螺旋について/『ポリュフィルス狂恋夢』/幾何学とエロス/宇宙卵について/動物誌への愛/紋章について/ギリシアの独楽/怪物について/ユートピアとしての時計/東西庭園譚/胡桃の中の世界/あとがき/あとがき(文庫版)}
【貝殻と頭蓋骨】
I {ビザンティンの薄明 あるいはギュスターヴ・モローの偏執/キリコ、反近代主義の亡霊/幻想美術とは何か}
II {千夜一夜物語紀行/フランスのサロン/オカルティズムについて/シェイクスピアと魔術/「エクソシスト」 あるいは映画憑きと映画祓い/毒薬と一角獣/絵本について/聖母子像について/過ぎにしかた恋しきもの/雪の記憶/読書遍歴}
III {岡本かの子 あるいは女のナルシシズム/魔道の学匠 日夏耿之介/琥珀の虫 三島由紀夫/花田清輝頌/藤綱と中也 唐十郎について/未来と過去のイヴ 四谷シモン個展/金井美恵子『兎』書評/中井英夫『悪夢の骨牌』書評/江戸川乱歩『パノラマ島奇談』解説/「小栗虫太郎・木々高太郎集」解説/唐十郎『盲導犬』解説/アルティストとアルティザン 池田満寿夫に/あとがき}
【幻想の肖像】
{シモネッタ・ヴェスプッチの肖像 ピエロ・ディコシモ/若い女の肖像 ペトルス・クリストゥス/二人の娼婦 ヴィットーレ・カルパッチオ/マグダラのマリア カルロ・クリヴェルリ/アンテアの肖像 パルミジャニーノ/奏楽天使に囲まれた聖母子 コスメ・トゥーラ/ヴェネツィアの少女 アルブレヒト・デューラー/ユディット ル-カス・クラナッハ/婦人像/ ヤコブ・カルッチ・ポントルモ/アレゴリー ジョヴァンニ・ベルリーニ/受胎告知 シモーネ・マルティーニ/大天使 ピエトロ・カヴァルリーニ/三美神 ハンス・バルドゥンク・グリーン/春(プリマヴェーラ) サンドロ・ボッティチェルリ/死せる恋人 グリュネワルト/悦楽の園 ヒエロニムス・ボッス/虚栄 ハンス・メムリンク/鏡の前のウェヌス ディエゴ・ベラスケス/スザンナと老人たち グイド・レーニ/地獄堕ち ルカ・シニョレルリ/魔女キルケー ドッソ・ドッシ/珊瑚採り ヤコポ・ツッキ/魔女の夜宴 フランシスコ・ゴヤ/女友達 グスタフ・クリムト/泉を守る女 レオノール・フィニー/花嫁の衣裳 マックス・エルンスト/黄金の階段 バーン・ジョーンズ/シャルロット・コルデー フェリックス・ラビッス/奇妙な仮面 ジェイムス・アンソール/キューレボルンがウンディーネを漁師のところへ連れてくる ハインリヒ・フュスリ/一つ眼巨人 オディロン・ルドン/みずからの純潔性に姦淫された若い処女 サルバドール・ダリ/トルコ風呂 アングル/あとがき}
【補遺 一九七四―七五年】
{タロスの花 川井昭一展/エロティックな函 土井典子人形展/わたし自身へのラブレター/日本古典文庫を推薦する(現代思潮社版『新撰日本古典文庫』)/木間瀬精三『死の舞踏』(書評)/レオノール·フィニーの世界/努力には目標が必要である/近影を語る/カトリーヌ·ドヌーヴ/ベスト十八 日本絵画・彫刻・西洋絵画/ダンディズムとフランス料理(『日影丈吉未刊短篇集成』)/しらける余裕など/目で見る暗黒小説/魔術/ジャン·コクトオ『大跨びらき』あとがき/リス・ゴーティの歌う「パリ祭」/横向きの動物たち 香川晃一展/「サド侯爵の手紙」解説/「サド侯爵の手紙」付記/北方への誘惑/『O嬢の物語』新版のためのあとがき}
解題(巌谷國士)
月報:インタヴュー 文学の本道(埴谷雄高 インタヴュアー:松山俊太郎)