昭和50年 四六判 ソフトカバー P329 カバー端少ヤケ、少イタミ、内側時代シミ 小口からページ端にかけて汚れ 天時代シミ多 裏遊び紙少剥がし跡
写真家・木村伊兵衛の対談集
目次:
歴史が浅い日本のレンズ―長岡正男
{名人芸見せた初期の写真家/工兵隊使ってレンズの計算/一世を風靡したベス単の名作/社長もカメラを持って歩け}
足がない最近のフィルム ―春木栄
{心霊が写った国産の乾板/技術公開で得をした日本/EEカメラはネガカラー向き/ウエットな富士の印画紙}
懐かしきベス単のころ ―渡辺義雄
{コンボラの比じゃない新興写真/選ばれたボンたきの名人/昭和の初めの社会派、耽美派/生活変えた野島康三/大汗かいたパリ万国博/もう一度「人間家族」展を}
飛行船に乗ってきたライカ ―エルンスト・ライツIII
{四代目でライツと命名/ライカの始まりは“露出計”/まじめ一方なバルナック}
仙人が作ったレンズの逸品 ―田嶋一雄
{梅酢を使って箱根細工/死んだ気で双眼鏡づくり/アポロに乗ったばかちょんカメラ/ライツと有無相通じて/海鴎はミノルタがモデル?
写真を大衆化したアルス ―鈴木八郎
{スケールが大きい戦前のアマチュア/厳しかったお師匠さん/盗み撮りの開祖/骨董カメラの珍品は?}
新興写真手づくりの味 ―田村栄
{東西で新興写真ののろし/満鉄も恐れ入った中山岩太/視角を解放した新興写真/画面から電信柱を消す}
リアリズム報道写真の登場 ―伊奈信男、渡辺勉
{感銘深かりし外国作家たち/ムンカッチとウォルフ/銀座で夜な夜な“乞食の宴会”/流行したムンカッチ式増感法/写真集で日本を紹介/工房花咲く時代}
軍機保護法の時代 ―藤本四八
{日本工房時代の土門拳/日本の「ライフ」を目指して/花開いた暗室の恋/「週刊サンニュース」の終焉/フリーランス作家の登場}
写真界を刺激した朝鮮動乱 ―石井彰
{終戦直後の写真家たち/サンニュースでタダ働き/写真熱あおった富士コン/JPS の発足/多士済々の月例派/朝鮮動乱で名を売ったニコン}
女性専科のヒミツ ―中村正也
{両立しない写真家と事業家/損を承知で海外撮影旅行/質問貴めにあう撮影会}
思い出のサンニュース ―稲村隆正
{好きな写真がメシの種に/助手を使わない外国の写真家/写真家とモデルのつながり}
明るいレンズは商業主義の産物 ―内田亮
{レンズに凝ったむかしの写真家/山岳写真の楽しみは山の情緒/棒高跳びの棒が二本になった/マルチにはない古井戸の味}
木村伊兵衛をしのぶ ―木村久子、田沼武能
{まるっきりもうからない写真館/旅に出るにも玉露持参/最後まで写真を撮ったしあわせな人}
解説(渡辺勉)
木村伊兵衛年譜