1991年3版、同初版、同再版、同初版、92年再版 文庫版 第3巻のみカバー背デザイン違い 各巻詳細は商品説明欄をご参照ください
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責任編集・解題:中沢新一
【I 南方マンダラ】
1993年初版 P390 小口少ヤケ
“没後五十年、いま、熊楠元年!!
日本人の可能性の極限を拓いた巨人の全貌。その中心思想を解く。”(宣伝文)
目次:
解題 南方マンダラ(中沢新一)
第一部 事の世界―ロンドン書簡
{夢の研究、比較宗教論、その他/仏教起源論、反進化論、その他/変化の輪、美少年への愛について、その他}
第二部 マンダラの誕生―那智書簡
{霊魂、不老不死のアナロジーについて、その他/大乗仏教問答、真言について/“南方マンダラ”、「不思議」について、その他/“縁”因-果について、その他/「南方曼荼羅」梗概、アラヤ識について、その他}
ポストリュード―最後の書簡
{遊学への夢、法竜宛書簡の保存について、その他}
【II 南方民俗学】
1991年初版 P584 小口ヤケ 末尾数ページ下端凹み
目次:
解題 南方民俗学(中沢新一)
第一部 具体の科学としての南方民俗学―論文集成
{千里眼/平家蟹の話/山神オコゼ魚を好むということ/西暦九世紀の支那書に載せたるシンダレラ物語/猫一疋の力に憑って大富となりし人の話/人柱の話/邪視について/睡眠中に霊魂抜け出づとの迷信/通り魔の俗説/睡人および死人の魂入れ替わりし譚/臨死の病人の魂、寺に行く話/睡中の人を起こす法/魂空中に倒懸すること/ダイダラボウシの足跡/厠神/ひだる神/鷲石考/燕石考}
第二部 世界民俗学へ―柳田国男宛書簡より
{オコゼについて/山男について、神社合祀反対の開始、その他/粘菌の神秘について/言語の音、幼児の言語獲得について、その他/無鳥郷の伏翼、日本人の世界研究者、その他/狂人になること、反進化論、その他/剃頭した親子、盛長する石、その他/神社合祀反対運動の終結、その他/ルーラル・エコノミーについて、柳田批判、その他/猥雑の肯定、その他/民俗学雑話、山男についての結論、その他}
【III 浄のセクソロジー】
1991年再版 P548 カバー端時代シミ、背ヤケ 小口からページ端にかけてヤケ大
“古今東西にわたる性の人類学!!
多様、多形、変換可能な性のモデルの探求。いよいよ新しい生命の学。”(宣伝文)
目次:
解題 浄のセクソロジー(中沢新一)
第一部 淫書の効用―論文集成
{月下氷人―系図紛乱の話―/婦人《おんな》を《女へん+交》童に代用せしこと/千人切りの話/淫書の効用/婦人の腹中の瘡を治した話/樟柳神とは何ぞ/「摩羅考」について/人魚の話/奇異の神罰/鳥を食うて王になった話}
第二部 友愛としての同性愛―岩田準一宛書簡より
{浄愛と不浄愛、粘菌の生態、幻像、その他/直江兼続と上杉景勝、大若衆のこと、その他/カゲロウとカゲマ、御座直し、『弘法大師一巻之書』、その他/ちご石、北条綱成、稚児の谷落とし、「思いざし」、その他/女の後庭犯すこと、トルコ風呂、アナバの猫、その他/口碑の猥雑さ、化け物譚、腹上死、柳田批判、その他}
【IV 動と不動のコスモロジー】
1991年初版 P391 帯少スレ、背ヤケ カバー背少ヤケ 小口からページ端にかけてヤケ大
“深く運動する絶妙な生の様式!!
旅人から隠棲者へ。やがて山を降り、生活社となった巨人の実像。”(帯文)
目次:
解題 動と不動のコスモロジー(中沢新一)
第一部 自らの名について
{南紀特有の人名―楠の字をつける風習について―/トーテムと命名}
第二部 アメリカ放浪―在米書簡より
{杉村広太郎宛/喜多幅武三郎宛/羽山蕃次郎宛/三好太郎宛/中松盛雄宛}
第三部 ロンドンの青春―ロンドン日記より
第四部 紀州隠棲―履歴書より
【V 森の思想】
1992年再版 P535 カバー背ヤケ 小口ヤケ
“熊楠に近づくことは前進することだ!
来るべき生命の学とエコロジー思想の全体像を予見する未踏の冒険がいま。全五巻完結!”(宣伝文)
目次:
解題 森の思想(中沢新一)
第一部 謎としての生命―植物学論文集成
{フィラデルフィアの顕微鏡/粘菌、動植物いずれともつかぬ奇態の生物/粘菌の神秘/粘菌の形態学/粘菌の複合/フィルサム・ギロスムの色彩/ハドリアヌスタケ/酒泉等の話/オニゲナ菌/へろへろほうきたけ、冬虫夏草《のんじたけ》/姫蕈、臍蕈、ヘンニングシア/牛肉蕈、山人外伝資料/山婆の髪の毛/山神の小便/カウルとヒョウタケ/情事を好く植物}
第二部 森と政治
{菌類学より見たる田辺及台場公園保存論/南方二書(松村任三郎宛書簡)/神社合祀に関する意見(白井光太郎宛書簡)}