1979年2刷　四六判　P283　函ヤケ、汚れ、シミ、角イタミ　本体小口ヤケ　裏遊び紙少剥がし跡　ページ少開きグセ

19世紀前半から高踏派詩人の登場、ボードレール、マラルメ、ヴェルレーヌ、ランボーなどを経て象徴主義へといたる、フランス詩の潮流について解説。

目次：
序文

第一章　一八三〇年の直後　―「芸術のための芸術」
　（一）一八三〇年のあと　―内面派と描写派／（二）「効用派」と「芸術至上主義」の抗争／（三）テオフィル・ゴーチエと「芸術派」／（四）テオドール・ド・バンヴィル／補註
第二章　実証主義と詩壇　―歴史的・哲学的・科学的な新たな関心
　（一）実証主義とその関心　―歴史研究の新傾向／（二）古代ギリシア熱の復興　―インドと中国の啓示／（三）二人の学者詩人　ルイ・ブイエとルイ・メナール／補註
第三章　ルコント・ド・リール
　（一）青春時代／（二）「古代詩」／（三）『夷狄詩集』／（四）ルコント・ド・リールの美学と哲学／（五）ルコント・ド・リールの技倆／補註
第四章　『現代高等詩集』
　（一）前期高踏派の雑誌とセナークル／（二）『現代高踏詩集』（一八六六―七六年）／（三）高踏派の諸傾向
第五章　若干の高踏派詩人（一八六〇―九五年）
　（一）アルベール・グラチニー／（二）レオン・ディエルクス／（三）シュリ・プリュドム／（四）フランソワ・コペー／（五）アッケルマン夫人／（六）ジョゼ・マリア・ド・エレディア／補註
第六章　ボードレール
　（一）影響と初期作品／（二）『悪の華』　―ボードレールのテーマ／（三）ボードレールの美学／（四）ボードレールの芸術とその影響／補註
第七章　高踏派から象徴主義へ（一八七〇―八五年）　―ボードレールの伝統、ヴェルレーヌ、マラルメ、ランボー
　（一）ヴェルレーヌと高踏派（一八六五―七一年）／（二）新しい詩法と新しい発想／（三）ヴェルレーヌの伝説と影響／（四）マラルメ　―高踏派時代の詩／（五）マラルメ　―第二期の詩／（六）マラルメの理想／（七）ランボー　―初期の詩／（八）ランボー　―詩的危機（一八七一―七五年）／補註
第八章　象徴主義運動　―影響と端緒、流派と理論
　（一）新しい状況と様々な影響力／（二）「デカダン」精神の出現／（三）デカダン詩　―ジュール・ラフォルグ／（四）象徴主義　―様々な流派と雑誌／（五）自由詩／補註

第九章　象徴主義の絶頂　―自由諸派と旋律派
　（一）新しいテーマと象徴主義の新しいイマージュ／（二）ギュスターヴ・カーン／（三）ヴィエレ・グリファンとスチュアール・メリル／（四）ポール・フォール／補註
第十章　象徴主義の穏やかな斜面　―古典伝統への復帰
　（一）モレアス／（二）アンリ・ド・レニエ／（三）アルベール・サマンとシャルル・ゲラン／（四）フランシス・ジャム／（五）ヴェラーラン／補註
第十一章　象徴主義演劇
　（一）演劇形式に向って／（二）前衛劇場　―「制作座」／（三）メーテルランクの劇／補註
第十二章　象徴主義にたいする反動

訳註
あとがき
訳出上のただしがき