1979年初版 文庫判 P353、361 各巻帯付(上巻背少ヤケ) カバー上端僅イタミ 小口からページ端にかけてヤケ 上巻扉ページヤケ
“歴史的名作を年代順に収録した期待のアンソロジー!
巻末に訳者による詳細な解説を併載した
ロシア・ソビエトSF入門の書”(帯文)
【上巻】
“長い伝統を誇るソ連SFを革命前ロシア時代と、その後のソビエト時代に区分し年代順に編んだファン期待のアンソロジー。巻頭のオドエフスキーの『四三三八年』は4339年に基星が地球に衝突すると知った主人公が催眠法で4338年の世界を訪ね惨劇前の一年を目撃しようという未来小説。ソ連SF史の出発点とされる記念碑的作品。クプリーンの『『液体太陽』はウェルズ風の味のある異色作。他にボグダーノフの力作『技師メンニ』等全五編収録。巻末に訳者による「ロシア・ソビエトSFの系譜」を併録したソ連SF入門書、ロシア編 見逃せない一冊!”(扉ページ紹介文)
目次:
四三三八年(ウラジーミル・Φ・オドエフスキー)
宇宙空間の旅(ニコライ・A・モロゾフ)
液体太陽(アレクサンドル・и・クプリーン)
技師メンニ(アレクサンドル・A・ボグダーノフ)
生き返らせないでくれ(ワレーリイ・Я・ブリューソフ)
ロシア・ソビエトSFの系譜(深見弾)
【下巻】
“長い伝統を誇るソ連SFを革命前ロシア時代と,その後、第二次世界大戦までに区分し年代順に編んだアンソロジー。 ソビエト編。ソ連のヴェルヌと呼ばれ、ツィオルコフスキーと共に高く評価されている、ベリャーエフの奇譚「髑髏蛾」、スターリン時代に文壇から葬りさられたブルガーコフの、いまだに本国では日の目を見ない作品「運命の卵」、ア レクセイ・トルストイによる「五人同盟」など全五編を収録。巻末の訳者による詳細な解説「初期のソビエト SF」は上巻末解説と共にファン必読。 ソ連SF入門の書”(扉ページ紹介文)
目次:
五人同盟(アレクセイ・トルストイ)
運命の卵(ミハイル・ブルガーコフ)
髑髏蛾(アレクサンドル・ベリャーエフ)
危険な発明(エ・ゼリコーヴィチ)
不死身人間(ゲ・グレブネフ)
初期のソビエトSF ―革命後から第二次世界大戦まで―(深見弾)