1980年　四六判　ソフトカバー　P319＋索引ほかP14　カバー僅汚れ、端少イタミ　小口少汚れ

“小説のなかに絵が出てくる。
絵自体が表現された一つの「世界」だから、それが小説というもう一つの「世界」のなかに現われるとき、単なる一個の舞台装置あるいは小道具という域を超えるのは当然だろう。超えてどこまで行くか―。
十人の小説家（ホーソン、ジェイムズ、フォースター、ロレンス、ユイスマンス、プルースト、ランペドゥーサ、ドストエフスキー、カミュ、マン）の代表作十四篇を取り上げ、その「超えかた」に注目し詳細に吟味した、野心的なクロスオーパーの試み。”（カバー裏紹介文）

目次：
序

Ｉ
　1　グイド・レニと『大理石の牧神』
　2　ブロンツィーノ・ヴェロネーゼと『鳩の翼』
　3　ギルランダイヨと『天使も踏むを恐れるところ』
　4　ジョットと『見晴らしのよい部屋』
　5　モーリス・グライフェンハーゲンと『白孔雀』
　6　フラ・アンジェリコと『虹』
　7　マーク・ガートラーと『恋する女たち』

ＩＩ
　8　ギュスターヴ・モローと『さかしま』
　9　ベッリーニ、ジョット、マンテーニャ、ボッティチェッリと『スワン家の方へ』
　10　フェルメールと『囚われの女』
　11　グルーズと『山猫』

ＩＩＩ
　12　ホルバインと『白痴』
　13　ファン・エイクと『転落』
　14　デューラーと『ファウストゥス博士』

原注
訳者あとがき
参考文献
素引