1991年、1993年 A5変型判(ページ部分14.8×20.0) P628、P713 帯・月報付 小口僅時代シミ 第12巻本体元パラ端少欠損 第13巻函僅凹み、本体元パラ端少破れ
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【第11巻 戦前・戦中篇I 1926-1936】
“若き詩人の出発からシュルレアリスムとの運命的邂逅に至る、初期作品・評論・翻訳集成。”(帯文)
目次:
一九二六(大正十五・昭和元年)
{雨/月/六月の日記から/冬}
一九二七(昭和二年)
{冬眠/断章/雑記帳から(西脇氏の詩)/LINES/ETAMINES NARRATIVES/秋の雑記帳/amphibia}
一九二八(昭和三年)
{base elegie/シュルレアリスムの詩論に就て/断片/地球創造説/仙人掌兄弟}
[翻訳]スタイル論(ルイ・アラゴン)
一九二九(昭和四年)
{クレオパトラの娘の悪事/花籠に充満せる人間の死/TEXTE EVANGELIQUE/ポール エリュアールに/思春期の自由 フランシス・ピカビア/ガートルード.スタイン嬢の肖像について/DOCUMENT D'OISEAUX 鳥たちの記録/MIROIR DE MIROIR 鏡の鏡/MANUCURE DE MANUCURE/英国の新詩壇の傾向に就て/詩の全体性 上田敏雄著『仮説の運動』/実験室における太陽氏への公開状/ダダと超現実主義}
[翻訳]近世神話への序文(ルイ・アラゴン)
一九三〇(昭和五年)
{夢の王族 一つの宣言あるいは先天的夢について/TEXTES/芸術と反抗/アメリカ詩壇の現状 主として機関雑誌 Transition の運動について/PIRATERIE 1930/仮説の運動 あるひは形而上学の奇蹟/受話器の類焼/詩の問題}
[翻訳]発明者の影(ルイ・アラゴン)/超現実主義と絵画(アンドレ・ブルトン)
一九三一(昭和六年)
{想像と火/絶対への接吻/詩と実在/アルチュール・ランボー 小林秀雄訳「地獄の季節」/詩に於ける現実/マン レイ MAN RAY/詩と現実}
[翻訳]暗殺者フォシュの生涯(バンジャマン ペレ)/始めと終り (アンドレ ブルトン/ルネ シャル/ポール エリュアル)/灌木林の学校(同前)/フイルム劇作法(エイゼンシュタイン)
一九三二(昭和七年)
{超現実主義の可能性と不可能性/地上の星/Le Surréalisme et……/岩石は笑った/ディドロのクラヴサン ルネ・クルヴェルについて}
[翻訳]l'art abstraitに就て(ハンス・アルプ)/侮蔑の絵画 コラージュに就て(ルイ・アラゴン)
一九三三(昭和八年)
{シュルレアリスムの動向/初夢の話/五月のスフィンクス/天使長の逃亡/詩に対する態度/不思議な時間のやうに/白昼の秘戯 福沢一郎}
一九三四(昭和九年)
{ウジェイヌ・アトジェ/イマージュの反抗 シュルレアリストの文章/脱頁/鉄唖鈴を持つてゐた青年}
一九三五(昭和十年)
{美術とシネマの交流/MINOTAURE/シュルレアリスム美術の新動向/独立美術展を観る/AU JAPON/超現実主義絵画の方向について/街の美術展/若き日 Jeunesse/若き美術/絵画についての感想}
[翻訳]ルネ・クレエル論文集(・映画と国家 ・明日は? ・『二人の臆病者』撮影記 ・ミリオン)/シュルレアリスムの実験に現はれた対象(サルヴァドォル・ダリ)/畧説 虐殺された詩人(アポリネール)/文学とコミュニズム(ジュリアン・バンダ)/大会所見(レオン・ピェール・カン)
一九三六(昭和十一年)
{超現実と現代文化/季節への反逆/花束を語る/超現実性の測定/超現実派と抽象派/ポオル・エリュアル/詩と絵画とのあひだ/詩と絵画について/超現実造型論/現代芸術と象徴/或る画家靴の中で拾はれたる原稿/〈七つの詩〉/ある日ある時のポルトレイト/イギリスにおけるシュルレアリスム ロンドンの国際超現実主義展覧会/「暗い日曜日」}
[翻訳]サルヴァドル・ダリと非合理性の絵画/「夜の略説」抄(トリスタン ツアラ)/文化擁護作家大会に於ける講演(アンドレ ブルトン)/対象の予想されないデカルコマニイについて(アンドレ ブルトン)/トオマス(C・D・ルイス)
『瀧口修造の詩的実験 1927〜1937』初出形
解題(鶴岡善久)
初出一覧
月報:三田の山から始まったこと(佐藤朔)/懐かしい書斎(大辻清司)/夢の王族(渋沢孝輔)
【第12巻 戦前・戦中篇II 1937-1938】
“『妖精の距離』『近代芸術』『海外超現実主義作品展』など旺盛な批評創作の全貌を再現。”(帯文)
目次:
一九三七(昭和十二年)
{「ヱコオル・ド・東京」第一回展に就て/詩を書くピカソ/貝殼と詩人/浪漫主義と超現実主義/星の掌 飯田操朗/独立展前衛絵画について/白の上の千一夜/薔薇の肋骨/フランスの新詩人十二人集/絵画の彼岸 マックス・エルンスト/絵画の新しき領域 深き交流は今後の課題}
*
『超現実主義作品展』 {ALBUM SURREALISTE 緒言/海外現実主義作品展}
*
超現実主義の現代的意義/ジョアン・ミロ/動向展について/超現実主義の動向 現実を直視・批判せよ/うつくしい…… オートマティックな随筆/前衛映画の行方/[同人語]/超現実主義の国際的交歓/「表現」第五回展/自由美術家協会第一回展/英国と超現実主義
*
『妖精の距離』 {蝸牛の劇場/レダ/魚の慾望/瞬間撮影/遮られない休息/木魂の薔薇/反応/睡魔/影の通路/妖精の距離/風の受胎/夜曲}
*
米倉寿仁・阿部芳文二人展に就いて/夏の触媒/シュルレアリスムとは何か?/幻想と芸術/幻想芸術の機能/海外前衛美術消息/東京派《エコオル・ド・トウキョウ》第二回展/小川原脩個人展/米倉・阿部二人展/飾絵第四回展/妖精の距離 瀧口修造詩・阿部芳文画/民族財と世界財/「表現」第六回展/中村真個人展
ラファエル前派に現れた永遠の女性の亡霊的シュルレアリズム(サルヴァドル・ダリ)/通底器 幻影物体(アンドレ・ブルトン)/シナリオ(サルバドール・ダリ)/近代造型術(ジイディオン・ウェルカア)/絵画は何処へ行く?/絵画と霊感(マックス・工ルンスト)/ハリウッドの超現実主義(サルウアドル・ダリ)
一九三八年(昭和十三年)
ピカソの火/黒色・白蛮・新現実・同時展/アンドレ・ブルトンの美学/写真と超現実主義/卵のエチュード/映画ラボラトリイの必要/写真・映画の写真/ジェンヌ・オム第一回展/青春喜劇/前衛芸術の諸問題/写真と絵画の交流/独立展評/唯型第二回展/超現実主義の史的概観/ダリの形態学/狂花とオブジェ/「鳶の輪」について/コミック映画の貧困/CHANSON SANS PAROLES 故西崎晋詩集について/エスプリ・ヌーヴォーの未来/卵形の室内/午前の地図/現代彫刻の一断面/自由美術家境界第二回展/物体の位置/「近代芸術」について
*
『近代芸術』第一部 {キュビスム論/ダダイズムの徴候/抽象芸術論/シュルレアリスム論/象形と非象形の問題}
*
シュルレアリスム以後 [『近代芸術』第三部]/ピカソの壁画 [『近代芸術』第三部]
*
ヘンリイ・ムアとその彫刻展/実験的写真家としてのホモリ・ナギイ/超現実主義の肖像写真 ロンドンで大流行/「阿Q」と北川冬彦氏/調革の論理 マルセル・デュシャン/バアバラ・ヘツプウァスの彫刻/二科/羊飼ひの時間/前衛写真試論/ムンカツチについて/映画の知的役割/浮彫の花束 桂ユキ子/写真と絵画の出会ふところ 断想的に/フランス百科全書と映画/能のヒユウマニズム
[往復書簡]私の作品 主にネルヴァル 「夢と人生」に就て[永田一脩]/永田氏への返信[瀧口修造]
[翻訳]描かれた言葉(ポオル・エリュアル)/希望 スペイン挿話(アンドレ・マルロオ)/美は痙攣的であるだらう(アンドレ・ブルトン)/自由な手[妙訳](ポオル・エリュアル)/ナルシスの変貌(サルヴァドル・ダリ)/『白雪姫』(ストオリ)(ウオルト・デイズニイ)/エルンスト『博物誌』序(ハンス・アルプ)/造型芸術に於ける主題の抛棄について(アンドレ・ジイド)/東洋に向つて(ポオル・ヴアレリイ)/西洋と東洋との再現について(アンドレ・マルロオ)
[座談会]美術批評の諸問題を語る座談会/前衛写真座談会
*
『瀧口修造の詩的実験1927-1937』初出形 {白の上の千一夜/妖精の距離}
解題(鶴岡善久)
初出一覧
月報:
瀧口類縁のこと(宮英子)/拒絶のアプリシエーション(針生一郎)/精神の使徒(米倉寿仁)
【第13巻 戦前・戦中篇III 1939-1944】
“閉まつてゐる窓があつたら、ひらいて空気をいれやうではないか! 戦中の現実と芸術”(帯文)
目次:
一九三九年(昭和十四年)
謎の創造者 サルバドール・ダリ/植物の記録/写真と美術雑誌./色彩と生活/回答/記録写真とアメリカFSAの写真/飾窓のある展覧会/女艸会と女性作家/福沢一郎近作個展/「絵画」第一回展/イタリアの美術家組合/新しい時代について/バアバラ・モオガン 画家から学真家への通路/写真の眼で見た映画批評/夢についてのノート/詩と機能について/ジェロオム・ボオッシュ小論/機能の限界に立つて/映画の顔/独立展評/独立展印象/[美術]/写真の造型的要素に就て 造型写真講演会の記録より/文化映画に対する要望/移転通知/内部の額椽 ルネ・マグリット/ダリの近况/アメリカに渡つたダリ/二つのポートレート/Gyorgy Kepes の作品/洋画壇の現実/浅原清隆/前衛美術と文化的課題
*
安全週間 {科学的な「土」/家/無題/近代影像}
*
造型訓練と写真/二科の問題/カヒガラ/ある時代/絵画論理/ミロ偶感/二科展評/美術/影響について/フロイト主義と現代芸術/小松義雄抽象絵画展/写真造型研究会一般応募作品について/日本原始土偶に寄す/肖像のないレオナルド/或る年表への注釈
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[作品解説]現実の彼方に(ジャン・セルツ)/フオト・モンタアジュ(バアバラ・モオガン)/言葉と影像(ルネ・マグリット)
一九四○年(昭和十五年)
シュルレアリスム十年の記/モホリ・ナギイからの手紙その他/皇紀二六〇〇年の写真界を目指して/肖像について/芸術と「異常性」/詩人について/苦行と童心 ホアン・ミロ/夢の博物館 パウル・クレー/GYORGY KEPES 最近の労作/東洋と西洋/夜のあかり/前衛美術と今日の位置/美術文化協会第一回展/ドラオ・マアル/女流作家に提言する/北川冬彦「散文映画論」感想/文化映画と詩/絵画の季節/春の前衛美術/超現実主義美術と現実的意義/絵画の地平線 美術文化協会第一回展/物体の自発性 美術文化協会第一回展評/ハーバート・リスト作「魚」に寄せて/ハーバート・リスト/下郷羊雄編著「メセム属」に就て/写真壁画の将来はこうあつて欲しい/卵ある記/映画と夏 夏の映画の娯しみ ―夜店の植木鉢+氷水+etc./美術作品を対象とする写真/詩とペン/夏の日/美の新しい方向/写真と造形性の再検討/[『写真史』 『ドガに就て』]
[翻訳]ルネッサンス芸術の心理 (アンドレ・マルロオ)/西洋と極東に於ける再現について(アンドレ・マルロオ)/真珠論(サルバドール・ダリ)/果実達の大騒ぎ(ハンス・アルプ)/耐久の詩十一篇(ポール・エリユアル)/美術に奉仕する写真(アンドレ・ルジヤール)/視角的広告の仕事(ジョージ・キイプス)/ジヨージ・キイプス(モホリ・ナギー)
[座談会]大陸現地報告座談会/浪華展をめぐりて 関東関西座談会
一九四一年(昭和十六年)
造型芸術機能説/美術文化協会展に就て/顔・民族の顔/科学と詩/レオナルド展と『写真建築』/近代美術の場合/主題と画因/詩と批評/生活の芸術と生活の技術/額椽について/詩人の名によりて/人間的な技術としての詩/アメリカ現代美術の遠望/課題の意味/画壇に胚胎するもの/技術の保存に対する考察/詩と文学/アメリカ美術めりいごらうんど/懐中詩集
一九四二年(昭一七年)
大東亜戦争と美術/契丹の壺/顔
[翻訳]ドーミエ論(ジャック・ラッセーニュ)/アジア芸術におけるイランの重要性(アーサア・アツパム、ポーブ)
一九四三年(昭和十八年)
郷土詩について/声と言楽/春とともに
[翻訳]リルケの暮をたづねて(ジェラール・パウェル)
一九四四年(昭和十九年)
手/除夜に/宮本三郎 「本間・ウ工インライト両指令官会見図」/東京の一角/序[東郷克郎詩集『緑の歌』]
解題(鶴岡善久)
初出一覧
月報:瀧口修造と「ふるさと」(小沢節子)/「写真」への発現のはじまり(金子隆一)/妖星を宿した指(馬場駿吉)