1989年　四六判　P233　カバー少ヤケ、端僅イタミ　ページ端僅イタミ

“山岳信仰とその周辺
神通不思議の験力をもつ天狗、山伏・修験者。山頂に登拝し、あるいは山中に籠って苦行を重ねる様姿と彼らの生死観、固有信仰を探る。”（宣伝文）

目次：
I　修験道の展開
II　天狗伝承
　1　鬼と天狗―『今昔物語』を中心として　｛鬼と天狗のイメージ／『今昔物語』の鬼と天狗／山人と鬼と天狗／敗者としての異人｝
　2　天狗と民俗―山と里の天狗観　｛山と怪異現象／天狗の伝説・昔話｝
　3　天狗の系譜と図像学　｛山伏天狗の形成／天狗の図像学／天狗と迦楼羅｝
III　山と修行者
　1　石鎚山行者伝承　｛はじめに／石鎚山行者の事例／山岳修行者のライフヒストリーをめぐって｝
　2　修行者としての僧侶　｛仏教と修験道／小僧と修行／苦行とその形態／僧侶の修行と信者｝
　3　修験者たちの道　｛はじめに／廻峰の道と山頂への道／里への道｝
IV　修験と民間信仰
　1　修験と火と山岳信仰　｛修験道と火をめぐる儀礼／火と民間習俗／火の管理者としての修験／山岳信仰―山と火をめぐる諸問題／噴火と山岳信仰／山岳信仰と地獄｝
　2　修験道と民間医療　｛治病と験者／修験道と治病活動／修験道の治療法と観念／民間医療と修験｝
　3　出羽三山登拝と里先達―千葉県袖ケ浦町蔵波の事例を中心として
V　恐山信仰と下北の他界観
　1　恐山霊場と聖地観　｛はじめに／近世下北の宗教と恐山／恐山信仰の諸相／恐山信仰の構造と展開｝
　2　下北における他界観―脇野沢村の儀礼を通して　｛はじめに／脇野沢村における恐山信仰／儀礼にみられる人々の生死観｝
VI　ヤマ（山）とタケ（岳）の信仰から山岳信仰へ―おわりにかえて　｛ヤマ（山）とタケ（岳）／ヤマ（山）の信仰／タケ（岳）の習俗と信仰／二種類のタケ（岳）／山岳信仰の諸要素｝

付　山岳信仰アラカルト
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