1990〜91年 A5判 各巻函・帯・本体元パラ付 函カバー少汚れ 帯少スレ 第2巻に1ヶ所の赤鉛筆引線消し跡 各巻詳細は以下の説明をご覧ください。
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“決定版全集刊行以後飛躍的に進展した昭和十年代から現在までの重要な論文を精選、十二巻として作品別に編集することにいたしました”(「『漱石作品論集成』刊行にあたって』より)
【第一巻 吾輩は猫である】1991年 P259
目次:
夏目漱石(伊藤整)/『吾輩は猫である』(山本健吉)/「猫」は何故面白いか?(江藤淳)/日本人の笑い―『吾輩は猫である』をめぐって(梅原猛)/『吾輩は猫である』の一人物―迷亭の肖像―(玉井敬之)/猫の笑い、猫の狂気(越智治雄)/笑いと孤独―「吾輩は猫である」論(畑有三)/『吾輩は猫である』を中心に(猪野謙二)/猫の言葉、猫の論理(前田愛)/〈猫〉の視角―「吾輩は猫である」論(重松泰雄)/『吾輩は猫である』試論(上田正行)/「吾輩は猫である」―人間たちの世界―(平岡敏夫)/「猫」の眼(視線)―猫のいる世界(内田道雄)/表現言語の成立―『吾輩は猫である』(高橋英夫)/登場人物名称考−「吾輩は猫である」の場合(古関章)/漱石の猫とグレイの猫(飯島武久)/「吾輩は猫である」の笑いの分析(小林信彦)/「猫」の誕生―漱石の語り手(伊豆利彦)/「吾輩は猫である」の〈笑い〉の組立について(石井和夫)/○○子と金田富子とのあいだ―『吾輩は猫である』の面白さについて―(藤井淑禎)
〔鼎談〕(浅野洋、太田登 司会:木俣知史)
【第二巻 坊っちゃん・草枕】平成2年 P304 帯端少イタミ p26に赤鉛筆引線消し跡
目次:
坊っちゃん{「坊っちゃん」試論―小日向の養源寺―(平岡敏夫)/坊っちゃんの受難(竹盛天雄)/『坊っちゃん』解析(小谷野純一)/『坊つちやん』論(山田晃)/〈没主体〉の悲劇―「坊つちやん」論―(片岡豊)/坊っちゃんの「性分」、『坊つちやん』の性格―一人称の機能をめぐって―(中島国彦)/「坊つちやん」の世界―「譚」の内実―(斎藤英雄)/『坊つちやん』の構造 悲劇の方法について(有光隆司)/『坊つちやん』の〈語り〉の構造―裏表のある言葉―(小森洋一)/「坊ちゃん」の学歴をめぐって―明治後期における中・下級エリートについての一考察―(小野一成)/『坊つちやん』の山の手(石原千秋)/笑われた男―「坊っちゃん」管見(浅野洋)/「世の中」の実験―『坊っちゃん』論―(村瀬士朗)/「坊つちやん」論―〈大尾〉への疑問―(戸松泉)}
草枕{「草枕」論(安藤靖彦)/「草枕」論(佐藤勝)/「草枕」論―画題成立の過程を中心に―(小泉浩一郎)/「草枕」の問題―特に「ラオコーン」との関連において―(清水孝純)/『草枕』序説(吉田熈生)/「草枕」水・眠り・死(東郷克美)/世紀末と桃源郷 『草枕』をめぐって(前田愛)/波動する刹那―『草枕』論(大津知佐子)
〔鼎談〕(片岡豊、小森陽一 司会:太田登)
【第三巻 虞美人草・野分・坑夫】1991年 P284
目次:
虞美人草{「虞美人草」論(平岡敏夫)/漱石の反自然主義をめぐって―『虞美人草』の周辺―(遠藤祐)/『虞美人草』―文明の功罪―(熊坂敦子)/喜劇の時代―『虞美人草』―/二つの「遐なる」もの―『虞美人草』周辺(竹盛天雄)/虚構と時間―『虞美人草』の世界―(石崎等)/クレオパトラと藤尾(平川祐弘)/『虞美人草』論ノオト(大久保典夫)/『虞美人草』の文脈(磯田光一)/「虞美人草」―藤尾の死をめぐる序章(内田道雄)/母を打つ―『虞美人草』(米田利昭)}
野分{野分(越智治雄)/『野分』私論(西垣勤)/『野分』考―意図と表現の間―(池内輝雄)/観念と現実―『野分』論―(小泉浩一郎)/『野分』―再びその〈文学〉とは何か―(佐藤泰正)/『野分』論(酒井英行)}
坑夫{「意識の流れ」小説の伝統―『坑夫』『盲目の川』『この三つのもの』(中村真一郎)/漱石『坑夫』試論―坑道と梯子―(佐々木充)/『坑夫』論(石嶋淳子)/『坑夫』―〈意識の流れ〉の試み―(佐藤泰正)/『坑夫』論(酒井英行)/「坑夫」論―意図と方法―(重松泰雄)}
〔鼎談〕(浅田隆、木俣知史 司会:鳥井正晴)
【第四巻 漾虚集・夢十夜】1991年 P320 本体元パラ少折れ跡
目次:
漾虚集{短篇 上(小宮豊隆)/初期の理想主義作品(岩上順一)/『漾虚集』の問題(内田道雄)/『漾虚集』一面(越智治雄)/「蜘蛛手」の街―漱石初期の作品の一断面(ジャン-ジャック・オリガス)/「カーライル博物館」における事実と夢想(岡三郎)/人生と夢―「一夜」をめぐって―(三好行雄)/〈先立つ女〉をめぐって―「水底の感」と「琴のそら音」―(藤井淑禎)/「倫敦塔」の背景(塚本利明)/漱石の「一夜」について(加藤二郎)/倫敦塔 幻影の盾 解説(江藤淳)/「趣味の遺伝」試論―もう一つの〈未了〉の恋(谷口基)}
夢十夜{漱石の暗い部分(荒正人)/神の不在と文明批評的典型(江藤淳)/『夢十夜』の世界(水谷昭夫)/「夢十夜」と「永日小品」(内田道雄)/父母未生以前の漱石―「夢十夜」―(越智治雄)/内側から見た生―漱石私論(II)(柄谷行人)/『夢十夜』―方法としての夢―(佐藤泰正)/「第一夜」考―漱石「夢十夜」論への序―(三上公子)/第三夜の背景(相原和邦)/「夢十夜」(笹淵友一)}
〔鼎談〕(鳥井正晴、藤井淑禎 司会:玉井敬之)
【第五巻 三四郎】1991年 P265 函背ヤケ 本体元パラ下端僅破れ
目次:
鴎外と漱石―「青年」と「三四郎」(成瀬正勝)/漱石三部作の世界(吉田孝次郎)/『三四郎』の青春(越智治雄)/夏目漱石『三四郎』(絵に還った美彌子)(川崎寿彦)/『三四郎』を読む―その〈笑い〉と〈女〉とについて―(谷口巌)/「三四郎」の断面(石井和夫)/『三四郎』論―上京する青年―(内田道雄)/明治四十年代の青年像―『三四郎』論―(前田愛)/「東京」の光と影(高井有一)/『三四郎』―幻滅への序曲―(ジェイ・ルービン)/『三四郎』小考―「露悪家」美彌子とその結婚の意味(秋山公男)/広田先生の夢―『三四郎』から『それから』へ―(酒井英行)/「三四郎」覚書き―美彌子と三四郎―(角田旅人)/三四郎の上京(高木文雄)/三四郎の感受性―『三四郎』論―(玉井敬之)/「三四郎」―片付けられた結末(中山和子)/『三四郎』と英国絵画(熊坂敦子)/『三四郎』の世界―「森の女」美彌子を巡って(村田好哉)/『三四郎』の時間(助川徳是)/「三四郎」ノート―青木繁「わだつみのいろこの宮」との関連をめぐって―(奥野政元)/三四郎の眠りと父の消息(浅野洋)
〔鼎談〕(玉井敬之、村田好哉 司会:浅田隆)
【第六巻 それから】1991年 P283 本体元パラ少折れ跡
目次:
長井代助―現代文学にあらはれた智識人の肖像―(亀井勝一郎)/『それから』の思想と方法(猪野謙二)/『それから』論(相馬庸郎)/漱石と『それから』(井上百合子)/知識人の苦悩―夏目漱石(高橋和巳)/『それから』―自然への回帰(熊坂敦子)/夏目漱石『それから』とアヌンツィオ『死の勝利』(剣持武彦)/夏目漱石―起点としての「それから」を中心に―(重松泰雄)/代助の運命(佐藤勝)/『それから』の時間(山崎正和)/代助の感性―「それから」の一面(吉田熈生)/「真珠の指輪」の意味と役割―『それから』の世界―(斉藤英雄)/〈自然の愛〉の両義性―『それから』における〈花〉の問題―(浜野京子)/姦通の記号学―『それから』『門』をめぐって―(大岡昇平)/自然の昔―『それから』論―(酒井英行)/香りの奥にひそむもの(多田道太郎))/〈安らぎ〉への憧憬―『それから』論―(藤木俊二)/反=家族小説としての「それから」(石原千秋)/「それから」論(奥野政元)/『それから』論―嫂という名の〈母〉(佐々木充)/指輪のゆくえ―『それから』の〈物語〉―(遠藤祐)/手紙と使者―『それから』の劇の進行(竹盛天雄)
〔鼎談〕(太田登、木俣知史 司会:玉井敬之)
【第七巻 門】1991年 P275
目次:
『門』(片岡良一)/「門」―罪からの遁走(江藤淳)/「門」をめぐって―夏目漱石論(二)(内田道雄)/『門』(瀬沼茂樹)/『門』(西垣勤)/門(越智治雄)/門(畑有三)/漱石的苦悩と罪 『門』における運命の偶然性(水谷昭夫)/「門」の意図(重松泰雄)/「門」論(深江浩)/「門」とその罪責感情(久保儀明)/『門』について(柄谷行人)/『門』第十七章―心理学的考察―(キャサリン・ロング 訳:加納孝代)/『門』(社本武)/夏目漱石試論III―『門』を中心に―(関谷由美子)/『門』―〈自然の河〉から〈存在の河〉へ―(佐藤泰正)/『門』の構造(酒井英行)/『門』覚書―いわゆる『日常性の原理』をめぐって―(山田輝彦)/『門』の構造(佐藤勝)/山の手の奥(前田愛)/「門」論 序説(赤井恵子)/「門」―「崖下の家」から―(平岡敏夫)/異空間へ―『門』(米田利昭)/〈家〉の不在―「門」論(石原千秋)
〔鼎談〕(赤井恵子、浅野洋 司会:藤井淑禎)
【第八巻 彼岸過迄】1991年 P314 帯少破れ
目次:
『彼岸過迄』(小宮豊隆)/「彼岸過迄」の意義(片岡良一)/「彼岸過迄」(瀬沼茂樹)/『彼岸過迄』のころ―一つのイメージ―(越智治雄)/彼岸過迄(橋浦兵一)/「彼岸過迄」論―青年と運命―(平岡敏夫)/『彼岸過迄』をめぐって(大岡昇平)/『彼岸過迄』論―空想から現実へ―(玉井敬之)/仮象の街(前田愛)/小川町停留所―『彼岸過迄』断面―(付「ルナパークの後」考)(高木文雄)/『彼岸過迄』論―「妙な洋杖」―(荒正人)/「高等遊民」をめぐって―『彼岸過迄』の松本恒三―(長島裕子)/『彼岸過迄』論―敬太郎の冒険―(山田輝彦)/『彼岸過迄』試論―「松本の話」の機能と時間構造―(秋山公男)/『彼岸過迄』論の手がかりとして(小倉脩三)/『彼岸過迄』の構成(酒井英行)/夏目漱石『彼岸過迄』序論(上出恵子)/「彼岸過迄」敬太郎をめぐって(山田有策)/『彼岸過迄』から『行人』へ(松元寛)/『彼岸過迄』―「自我」の探求とアンドレーエフ文学(藤井省三)/『彼岸過迄』再考(内田道雄)/〈趣向〉としての須永市蔵―「彼岸過迄」管見―(重松泰雄)/『彼岸過迄』(安藤久美子)
〔鼎談〕(玉井敬之、坪内稔典 司会:浅田隆)
【第九巻 行人】1991年 P298
目次:
『行人』(小宮豊隆)/漱石の「行人」について(宮本百合子)/『行人』と『こゝろ』の実験(片岡良一)/『行人』(瀬沼茂樹)/『行人』の中味(千谷七郎)/『行人』(鳥居邦朗)/『行人』について(橋本佳)/『行人』論の前提(伊豆利彦)/「行人」論―到着点と出発点と―(駒尺喜美)/『行人』における〈二郎の愛〉―伊豆説の検討を通して―(重松泰雄)/「行人」その周辺(平岡敏夫)/『行人』の世界―その挫折の意味(安藤璋二)/『行人」』論(粂田和夫)/相対世界の発見―『行人』を起点として―(小泉浩一郎)/『行人』論への一視点―「友達」の場合―(玉井敬之)/『行人』論―「彼岸過迄」の破綻部より見た構想について―(吉田俊彦)/『行人』―〈信〉と〈狂気〉のはざまに―(佐藤泰正)/『行人』の主題と構造(秋山公男)/『行人』異議(山田晃)/『行人』論・言葉の変容(藤澤るり)/『行人』の語り手と聴き手(内田道雄)
〔鼎談〕(浅田隆、戸田民子 司会:片岡豊)
【第十巻 こゝろ】1991年 P381
目次:
『こゝろ』を読みて(安倍能成)/『心』(小宮豊隆)/「心」の時代(松岡譲)/『こゝろ』(滝沢克己)/『心』における自我の問題(猪野謙二)/漱石の「心」における一つの問題(三浦泰生)/心(畑有三)/Xさんへの手紙(稲垣達郎)/こゝろ(越智治雄)/徴兵忌避者としての夏目漱石(丸谷才一)/漱石「心」の根底―「明治の終焉」の設定をめぐり―(小泉浩一郎)/『こゝろ』覚え書(西垣勤)/『こゝろ』(荒正人)/漱石における自己―『こゝろ』を中心に―(野崎守英)/『こゝろ』―〈命根〉を求めて(佐藤泰正)/『こゝろ』の構造(大岡昇平)/淋しい人間(山崎正和)/「こころ」の構造(由良君美)/Kの意味―その変貌をめぐって―(重松泰雄)/『心』における光と闇(江藤淳)/「こゝろ」―その隠蔽と暴露の構造―(清水孝純)/『こゝろ』論―〈自分の世界〉と〈他人の世界〉のはざまで―(松元寛)/『こゝろ』鑑賞(三好行雄)/「こゝろ」のオイディプス―反転する語り―(石原千秋)/『心』における反転する〈手記〉―空白と意味の生成―(小森陽一)/鴎外と漱石―乃木希典の「殉死」をめぐる二つの文学(西成彦)/ワトソンは背信者か―『こゝろ』再説(三好行雄)
〔鼎談〕(玉井敬之、藤井淑禎 司会:浅野洋)
【第十一巻 道草】1991年 P339
目次:
「道草」(岡崎義恵)/「道草」―日常生活と思想(江藤淳)/道草(岩上順一)/『道草』論(宮井一郎)/『道草』の性格と位置(相原和邦)/意識と自然―漱石試論(I)(柄谷行人)/道草の世界(越智治雄)/「道草」論―「則天去私」の完敗(駒尺喜美)/「道草」論―「自然の論理」について―(樋野憲子)/「私」と「公」の乖離(山崎正和)/『道草』論(粂田和夫)/『道草』の認識(中島国彦)/道草の影―「道草」論―(吉田熈生)/『黴』と『道草』―そのリアリズムの特質と自意識の様相―(木村東吉)/『道草』(内沼幸雄)/『道草』における作者と主人公の関係―マクレラン訳との文体比較を通じて―(大嶋仁)/『道草』―構想と方法(秋山公男)/「道草」における健三の対他関係の構造(石原千秋)/「自伝」の効用―『道草』をめぐって―(大岡昇平)/方法としての迂言法《ペリフラーズ》―『道草』序説―(清水孝純)/「道草」を読む―曖昧さをめぐって(亀井俊介)
〔鼎談〕(小森陽一、芹沢光興 司会:浅野洋)
【第十二巻 明暗】1991年 P407
目次:
『明暗』(小宮豊隆)/「明暗」(岡崎義恵)/『明暗』における漱石―虚無よりの創造―(猪野謙二)/漱石における「現実」―『明暗』について―(加藤周一)/『明暗』論(唐木順三)/『明暗』(大岡信)/「明暗」(江藤淳)/則天去私をめぐって―『明暗』と則天去私の関係(平野謙)/『明暗』(内田道雄)/明暗のかなた(越智治雄)/『明暗』解読(荒正人)/柳のある風景―『明暗』の方法―(高木文雄)/『明暗』にかんする断想(清水茂)/漱石「私の個人主義」について―『明暗』の結末の方向―(北山正迪)/「明暗」(平岡敏夫)/「明暗」の構造(三好行雄)/『明暗』方法(秋山公男)/『明暗』キー・ワード考―〈突然〉をめぐって―(清水孝純)/『明暗』の結末について(大岡昇平)/『明暗』論―津田と清子―(加藤二郎)/『明暗』論―修身の〈家〉/記号の〈家〉―(石原千秋)/あかり革命下の『明暗』(藤井淑禎)
〔鼎談〕(鳥井正晴、藤井淑禎 司会:太田登)
【別巻 漱石関係記事及び文献】1991年 P315 帯端僅破れ
目次:
〔第一部 同時代評〕
NOTES ON COMPOSITIONS IN NO III(G. Murdoch)/文科大学学生々活(六)(XY)/新刊寄贈書目/ バルザックの肖像|トチメンボー|孔雀(橋口五葉)/教師の一日(乙亥生)/二六鑑賞〔「吾輩は猫である」項〕/新刊紹介〔「吾輩は猫である」項〕/六号活字〔抄〕/出版時評〔「吾輩は猫である」項〕/新年の小説〔「趣味の遺伝」項〕/俳汝南〔一〇一〜一〇三〕/新著一斑|文学書類〔「漾虚集」項〕/諸家と其作品(一)〔「夏目漱石」項〕(烏水生)/新刊評〔「漾虚集」項まで〕(羚羊子)/電車値上反対行列/夏目嗽石肖像/編輯だより〔第三項〕(社末一記者)/楽屋すゞめ〔第二項〕/同心語|文芸彙報(辰巳生)/文界風の便り/小説に対する首都の勢力(生田長江)/十三年前の文科大学英文科学生の会合〔写真〕/私の読みました小説(とし子)/〔『大阪朝日新聞』広告〕/縦論横議其二(小林一郎)/読書の材料及び方法(抄)(生田弘治)/〔「坑夫」さしえ〕(名取春仙)/コムラッドの作中に現はれたる自然(日高未徹)/名家投票の結果(投票掛記者)/当選したる新進名家/文芸雑感〔第五一四号分〕(三井甲之)/文芸雑感〔第五一八号分)(三井甲之)/さつま汁(上)(愚翁)/文芸家と寿命(小池秋草)/扉の前に佇む者―(門の主人公、野中宗助)(多田鼎)/五月雨(武者小路実篤)/人生と表現〔第五四一号分〕(三井甲之)/誤られたる現代の文学?(秋骨)/読ませんとする努力(上)(楚人冠)/京の夢大阪の夢(臨風生)/人生と表現〔第五五〇号分〕(三井甲之)/人生と表現〔第五五二号分〕(三井甲之)/文学者は何故に尊敬せられざるか(徳田秋江)/人生と表現〔第五六一号分〕(三井甲之)/文芸院の審査(徳田秋江)/人生と表現〔第五六四号分〕(三井甲之)/人生と表現〔第五六五号分〕(三井甲之)/人生と表現〔第五六九号分〕(三井甲之)/文展の批評|西洋画初見(八)(高村光太郎)/〔「行人」さしえ〕(名取春仙)/吾輩の見たる亜米利加〔抄〕(保坂帰一)/初めて確信し得たる全実在〔抄〕(沼波武夫)/二葉亭追悼会其他(三井甲之)/THE GEORGE MEREDITHE OF JAPAN(I. Bryan)/日本のメレディース夏目漱石(イングラム・ブライアン 訳:園美太郎)/縮刷版『三四郎 それから 門』〔序〕/ニコニコ第四十八号口絵の十〔写真〕/「色鳥」について(編者)/〔「明暗」さしえ〕(名取春仙)/漱石の見た〈漱石〉―第一部解説をかねて(堀部功夫)
〔第二部 大正六年から昭和十年まで〕
『吾輩は猫である』の基調(鈴木敏也)/漱石の早期作品に見えたる二傾向(田村専一郎)/漱石「草枕」小論(木枝増一)/「夏目漱石集」の後に 漱石先生小伝(小宮豊隆)/「行人」「こゝろ」「道草」に就いて―エチュド的漱石論(吉田豊)/漱石のモデル・猫の話(夏目鏡子談 松岡譲記)/漱石・子規・蕪村(羽仁新五)/夏目漱石の文章(野上豊一郎)/夏目漱石 特にその明暗を中心として(小宮豊隆)/知的小説としての「それから」(成瀬正勝)/〈漱石十面鏡〉第二部解説(村田好哉)