1983年新装版1刷　Ａ５判　P421　函背から端にかけてヤケ、時代シミ、少汚れ

モーリス・ブランショによる文学論。
マラルメやカフカ、リルケなどの作品を俎上にあげ、作者の自己表現ではなく文学そのものを問題とする「作品」、書くことと死、などのテーマについて思索する。

目次：
I　本質的孤独

II　文学空間の接近
　マラルメの経験

III　作品の空間と作品の要請
　I　作品と彷徨する言葉
　II　カフカと作品の要請

IV　作品と死の空間
　I　可能的な死
　II　イジチュールの経験
　III　リルケと死の要請
　　1　正しい死の探求　｛Ａ　おのれ自身に忠実な死／Ｂ　死に忠実に死ぬこと｝
　　2　死の空間
　　3　死の変質

V　霊感
　I　外部　夜
　II　オルフェウスの注視
　III　霊感　霊感の欠如

VI　作品と伝達
　I　読む
　II　伝達

VII　文学と本源的体験
　I　芸術の将来と問題
　II　芸術作品の諸性格
　III　本源的体験

補遺
　I　本質的孤独と世界内の孤独
　II　想像上《イマジネール》のものの二つの解釈
　III　眠り　夜
　IV　ヘルダーリンの旅程

訳註
あとがき