平成元年 A5判 P340 背少ヤケ
目次:
【カラー】
I 鬼の顔/II 平安ゴーストバスターズ/III 見世物―芸能の原風景
【対談】闇夜に蠢く妖怪たちは古代日本の異民族 黄昏時の異人たち ―妖怪・まれびと・異民(谷川健一、荒俣宏)
ちいさき畸型の反乱 ―小人のイマージュ(松田修)
古代日本の異族先住民・ツチグモ(田中勝也)
津軽・鬼神幻景(内藤正敏)
隠れこもった鍛冶の神―鬼(若尾五雄)
修験道と山の怪―天狗(宮本袈裟雄)
渡来・化生する水の怪―河童(石川純一郎)
征服された産鉄集団―ヤマタノヲロチ(阿部真司)
蛇神と五行思想―エビス(吉野裕子)
対妖怪戦の英雄(ヒーロー)たち(小松和彦)
平安朝の妖怪変化と「まれびと」―お化けの棲息空間としての「源氏物語」(藤井貞和)
江戸、東京の妖怪イメージ―民衆の生んだグロテスク(宮田登)
霊的国学と妖怪ルネサンス(鎌田東二)
大江戸異界探訪録(武田崇元)
闇に埋もれた幻住民“サンカ”(赤坂憲雄)
聖なる異形の日本史―神はなぜ醜悪なるものを創造するのか?(久米晶文)
都市の不協和、フリーク・ショー(海野弘)
女はいかに魔女に生まれ変わるか(堀切直人)
龍人伝説―解き明かされた古代史UFOミステリー(高橋克彦)
異界からの使者・少女妖怪(本田和子)
怪談を生む“都市伝説”ゲーム(大塚英志)
海を渡って来た「河童」(郭安三)/稲荷信仰のトリックスター(板橋作美)/狸の霊的機能と「憑きもの」研究(加藤晃)/賤民たちの劇場(落合清彦)
江戸の百科全書『和漢三才図会』の畸人・妖怪/付・萬國人物圖繪(松枝到)
【座談会】世紀末、時代の裂けめにくりひろげられる百鬼夜行トリップ 逢魔が時に鬼が出る(永井豪、渡辺えり子、早川光)
リングの上の異人たち(夢枕獏)/学校綺譚―教室に棲む妖怪たち(菊地秀行)/排除のシステム・出現罪(芹沢俊介)/中国大陸の妖怪―『異界録』の世界(諸星大二郎)
“ウルトラシリーズ”の怪獣たち(実相寺昭雄)
【漫画】
成佛記(花輪和一)/小島功のかっぱ幻想
【小説】ネットワークの民話(村田基)
中島らもの妖怪ポスト(中島らも)/原発と妖怪(川崎ゆきお)/宮沢りえは妖怪である(竹内義和)/ロックな怪物(みうらじゅん)/ファミコンをめぐる冒険(野々村文宏)
【特別企画】県別・日本妖怪事典(加藤惠)