2011年 A5判 ソフトカバー P331 帯端僅スレ
“本と舞台と銀幕と
シェイクスピアのテクストを多角的に見る!
沙翁のテクストが印刷されたものや舞台での上演、銀幕での上映によってどのように立ち上がるのか。異本を書誌学的に分析するテクスト論、日本や非欧米圏でのドラマ翻案の分析、映像・映画論、文化史論など、その問題点・研究の可能性を探る気鋭の研究者たちによる多様な論集。”(帯文)
目次:
序文(竹本幹夫)
【I テクストと表象(Shakespearean Perceptions)】
舞台上のイングランド 『ヘンリー六世・第一部』のイングランド表象(土井雅之)
『夏の夜の夢』の視覚と変容をめぐって(冬木ひろみ)
新たな怪物の誕生 『オセロー』における異種混交のメタファー分析(松岡浩史)
【II 活字と文化(The Cultural Impact of the Printed Text)】
『親切歯抜きの見た夢』にみる大衆文化 エリザベス朝の印刷業界・文壇・劇壇における人間模様(本多まりえ)
書斎の中のシェイクスピア(伊藤優子)
【III 演技と演出(The Visions of Actors and Directors)】
血の演出方法から見る『タイタス・アンドロニカス』再評価の可能性(梅宮悠)
酷評から絶賛への道 一七九四年以前のジョン・フィリップ・ケンブルによるMacbeth上演(松山響子)
『ヴェニスの商人』の映像化 マイケル・ラドフォードとトレヴァー・ナンによる各演出の比較から(小泉勇人)
【IV 多文化とシェイクスピア(Multi-cultural Representations of Shakespeare)】
二人のカリビアン・クレオパトラ デレク・ウォルコットの『青きナイルの支流』(一九ハ三)にみるシェイクスピアと人種(松田智穂子)
Smelling a Rat ―Towards a Corpus Linguistic Approach to Tsubouchi Shoyo's Hamlet Translations(1909/1933)(ダニエル・ガリモア)
Translating Mercutio ―His Kaleidoscopic Colours in Tsubouchi's 1910 Translation(大木シエキエルチャック絢深)
Empress Wan in Feng Xiaogang's The Banquet ―Alternative Cinematic Representations of Shakespeare's Women(馬玉晶)
【V 多様な視覚媒体とシェイクスピア(The Appropriation of Visual Media)】
Signs, Signature, Selfhood in Early Modern Europe(フランソワ・ラロック)
Nunn So Good As Television Shakespeare ―Tapping into the Popular Imagination(本山哲人)
編者あとがき