昭和40年2版 A5判 P460 各巻函剥がれ、スレ、汚れ 本体小口および両見返しヤケ、シミ
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旧字旧かな遣い
編集委員:釘本久春、氷上英廣、中村光夫、中島桓
装釘:土方久功
【第一巻】
昭和40年2版 P460
目次:
耽美派の研究
第一章 耽美派一般
一 耽美主義若くは唯美主義なるのに就いて {耽美主義―ボオドレエル―耽美主義と浪漫主義―ペエタア―象徴派・頽廃派}
二 耽美主義是非 {文化爛熟期の現象―末梢的・頽廃的特徴―ギュイヨオの批評―新しい感覚美の発見}
三 国文学史に現れたる耽美派的傾向 {堤中納言物語―西鶴と近松―雨月物語―化政期及びそれ以後の文学―南北、黙阿弥―自然主義以前と以後の浪漫主義―漱石―三重古―鏡花}
第二章 森鴎外・上田敏及び詩に於ける耽美派
一 森鴎外に現れたるでいれつたんてぃずむに就いて {でぃれつたんと―耽美派の母胎としての享業主義―「青年」―「あそび」}
二 上田敏の享楽主義
三 詩に於ける耽美頽唐派
第三章 永井荷風論
{反自然派―年表―修業時代、自然主義標榜時代―自然主義より耽美主義への推移―「あめりか物語」「ふらんす物語」―文明批評、現代嫌悪享楽的耽美的逃避―「すみだ川」「冷笑」―江戸情調讃美―珊瑚集―随筆の巧味―印象的写実―狭斜小説―「腕くらべ」―「おかめ笹」―「雨瀟々」―虚無的冷徹―純客観的描写―「つゆのあとさき」}
第四章 谷崎潤一郎論
{華やかな登場―初期の華麗な装飾図案風な作風―「悪魔」―「饒太郎」―「神童」―感覚の柔軟性―思想のないこと―構想的作風―潤一郎と龍之介―内面分析の不足―「鮫人」―「神と人との間」―彼の書く女性の型―「痴人の愛」―「卍」―渾然たる作風―「蓼喰ふ虫」―年表―大きな未完成―悪魔主義的作風―感性に対する絶対服従―弱い悪魔と強い悪魔―感覚の変態的傾向―肉体感覚の豊贍―感覚的欲望の忠実なる追求―空想的傾向―神秘的傾向―怪奇的傾向―異国情緒的傾向―古典趣味―古い文脈への関心―「盲目物語」「蘆刈」―幹彦、万太郎等―概観}
雑纂
断片
余禄
【第二巻】
昭和40年改訂2版 P520
目次:
下田の女
ある生活
喧嘩
蕨・竹・老人
巡査の居る風景
D市七月敍景
北方行 {第一篇〜五篇}
歌稿 {和歌でない歌/河馬/Miscellany/霧・ワルツ・ぎんがみ/Mes Virtuoses/朱塔/小笠原紀行}
書簡(I)
餘録
【第三巻】
昭和39年改訂2版 P447
プウルの傍で
無題
虎狩
光と風と夢
南島譚 {幸福/夫婦/鶏/環礁 (・寂しい島 ・夾竹桃の家の女 ・ナポレオン ・真昼 ・マリヤン ・風物抄)}
日記(昭和十六年九月十日より昭和十七年二月二十一日まで)
書簡(II)
餘録
【第四巻】
昭和38年改訂2版 P408
目次:
斗南先生
過去帳
かめれおん日記
狼疾記
わが西遊記
悟浄出世
悟浄歎異
古潭
山月記
文字禍
狐憑
木乃伊
古俗
牛人
盈虚
名人伝
弟子
李陵
章魚木の下で(遺稿)
草稿
妖雰録
名人伝
文字
セトナ皇子
年譜
餘録