
大正13年 四六判 裸本・ソフトカバー P320 全体に経年によるヤケ、汚れ、イタミ 角折れ跡 裏見返しラベル剥がし跡大
大正13年の夏に朝日新聞社が読者から募集し、全国から集まった伝承、奇談、史話など157話を収録。
目次:
水鳥に恋を争う/石に成つた七つの鹿/ジョアン次郎さまの謡/墓石にそゝぐ椿油/足!足!足!若武者の無念/愛児を慕ふ煉瓦の塔/遊女「海ヶ枝」と上人/袖の森/『かいだ』は防火の神/姫山と男山/勇婦に呪れた梅が枝/白鹿の姫の謠/梟の六さん/女ばかりで行ふ女祭/八百屋の仙人/神通川畔の一本榎/鼠の油揚を喰った坊さん/名馬繋ぎの柏/名刃刺「作造」と親子鯨/恋の岩壁「東尋坊」/東久保の甘柿は半渋だ/和尙と山伏の術競べ/芝右衛門と禿の術競べ/云ふな地蔵/早乙女松/小学時代の虚子と碧梧桐/小玉半兵衛の一生/馬方弁天/「入らずの間」の怪/深山の奥の神舞/乃木夫人見返りの松/笹無山/老僧と古狸の悪戯/鼻の穴から一疋の蜂/精進湖の主の住ひ/人魚を喰べたお静/親子草と鎧蛙/俵姫の投込んだ岩/夢幻詩「酒顛童子」/旭は過泉岳に夕日は阿蘇に/石地藤の肩から血/加藤肥後守の巨岩//風流な字の書ける「筆草」/熊峰に化けた山伏/大魚「おほな」/永劫に処女の願/孝子「勘三郎」の火/大蛸と海女の闘争/落武者と幻の美姫/歯の生えぬ漁夫/夜毎水呑む巨龍/ヌーボー秀さんと「よたんぽの安」/アイヌの「燃ゆる恋」/保命酒で築いた城/若人三人と謎の井戸/土居の四ツ塚/宗右衛門町と角座の櫓/梓川の徳兵衛橋/河童彦左衛門/釣鐘を冠つた蜘蛛退治/桔硬が塚/千島テイネイ哀話/十三塚と赤いお米/鞍馬天狗の化けの皮/小松姫の婿選び/ソントルが死んだ日/名僧が耳で蝿を払つた/名馬磨墨の生ひ立ち/肉附きの悪鬼の面/龍神から拝借の膳椀/紅木綿のお花さん/黒船の漂着/嘘附き下男と狸/花の町「こひの里」/王様の口へ飛込んだ神さま/矢喰の宮と血吸石/城門まで千両箱の飛石/大森彦七と猿楽の面/水を噴いた大銀杏樹/明見湖のの織神さま/嘘吐き大作とお奉行/義経が舌鼓打つた粉/仙遊が原の石地蔵/粘土おたかの美音/高石崖の黒坊主/蟹の怪物と豪僧/飛で食を求める鉄鉢/若僧と山樵の娘/お堂の棟に置かれた石釜/一夜で堀つた九十九谷/鎌倉さまと欠け茶椀/天狗鍛冶の峰さん/封じられた黄金の宝庫/赤石ねぶりと太鼓の響/雛僧を抱へ行く白髯の老人/志士と村娘の恋/大鷲に浚はれた吾が子/金色の鶏と大小自在の蚊帳/山の怪物調べ/生田の森東門の1番秉り/片限の小魚「どんこ」/貧乏を恋しがった男/人取亀の脇の下を操る/御殿女中とホイホイ火/暁の鶴鳴かぬ村/翼に刃を持つ大雉/火消壺が国宝に/日傘で子狐が虫を出した/田中屋お市の婿がない/岩に描かれた番ひの千鳥/はらみの瀨戸と化石した狆/作物を荒す平四郎/地獄の門から引返す男/閻魔大王から書留郵便/お染は留守/霞となつて城を守つた姫/踊明して彼女は死んだ/醜女の悶えに死んだ姫/良い縁組の『立場石』/擂り鉢で蚊を封じた/野島多喜平の面の長さよ/小箱に秘められた翁の面/地蔵さんの酒買ひ/坊さん簪買ふを見た/魚の背に乗つた童子/尼ヶ森の男嫌ひの姫/幽霊の囁きで地下から小判/丹鶴姫と英之進の恋/渓間から滾々と湧く美酒/茶屋で休んだ恋の鯰/野瀬の藤五郎石子つめ/島に憧れ島を捨てた女/「平家斃し」と「源氏の目玉」/「鯛島」から「河内様」まで/海上に橋を架けんとした巨人/寒中に水掛りの行事/「歩哨々々」こ滅入るやうな聲/西行法師のロマンス/稲作の豊凶を知る筍/旱魃に持出す和尚の仏像/浅瀬を手引した白犬/十五夜に芋を盗んだ男/山の暴風雨と行者の群/摩天の怪樹と庄屋の娘/十七夜潮に虚空の太鼓/鬼か必死の九十九段/白鼠を抱いてみた女/姫が嶽と御殿城の陥落/アイヌ兄弟と鈴蘭/夜になると鳴かぬ蛙/水無磧と「あじめ」魚/「犬の堂」と寺の鐘/油松の千本松/つるべ心中の相手は狸/漁夫と相撲とつた怪猫/美姉妹の仇討譚/源義経の馬?