2006年2刷　四六判　P136　帯付

“復活を遂げたイエスとマグダラのマリアの邂逅―。
しばしば絵画のモチーフとなった聖書の名高い場面。
そこでイエスがマリアに告げる「私に触れるな（ノリ・メ・タンゲレ）」という言葉とその絵画麦象にひそむ、触覚と視覚、出現と消滅、欲望と暴力、愛と真理、身体と感覚、生と死……それらが絡み合う構造を鮮やかに分析する。
イメージの問題から切り込み、キリスト教の脱構築を展開する、小著ながら射程の深い一冊。”（帯文）

目次：
日本語版序文

私に触れるな　―ノリ・メ・タンゲレ
　プロローグ
　出発間際
　メ・ムゥ・ハプトゥ　―ノリ・メ・タンゲレ
　園丁
　手
　マグダラのマリア
　私に触れるな
　エピローグ

「ノリ・メ・タンゲレ」の場面を描いた主要作品に関する覚え書き
原註
訳註
人名紹介

マグダラのマリアという譬え―訳者解題にかえて
訳者あとがき