1997年11刷 新書判 P163+参考文献P4 カバー裏折れ跡 本体背から端にかけて汚れ
“破壊とテロリズムにまつわる陰惨な背景ゆえに、国家とマルクス主義の両者から一様にタブー視されてきたアナーキズム。本書は、アナーキズムの起源と一般概念から説きおこし、さらにバクーニン、ブルードンなどの理論家の実像に迫り、最後運動の実際を記す。複雑多様な面をもつ、アナーキズムを理解するに格好な入門書。”(カバー裏紹介文)
目次:
訳者まえがき
はしがき
【第一部 アナーキズムの起源】
第一章 歴史的な基盤
{一 国家と社会/二 社会主義とアナーキズム}
第二章 哲学的な基盤
{一 合理主義/二 観念論/キリスト教}
【第二部 アナーキズムの理論家たち】
はじめに
第一章 ウィリアム・ゴドウィン(一七五八―一八三六)
{一 生い立ち/二 理性的アナーキズム/三 ゴドウィンとシェリー}
第二章 マックス・シュティルナー(一八〇六―五六)
{一 生い立ち/二 絶対的唯一主義/三 ミシュティルナーとニーチェ}
第三章 ピエール=ジョゼフ・プルードン(一八〇九―六四)
{一 生い立ち/二 実証主義的アナーキー/三 プルードンとわれわれの時代}
第四章 ミハイル・バクーニン(一八一四―七六)
{一 生い立ち/二 共産主義的アナーキズム/三 バクーニンとテロリズム}
第五章 レフ・トルストイ(一八二八―一九一〇)
{一 トルストイはアナーキストか?/二 生い立ち/三 宗教的アナーキズム/四 トルストイとガンディー}
【第三部 アナーキズムの一般概念】
個人主義的アナーキズムと共産主義的アナーキズム
第一章 政治概念
{一 無政府契約と社会契約/二 連合主義/三 コミューン/四 連合主義は実現しうるか?/五 反民主主義/六 反社会主義}
第二章 社会概念
{一 同盟主義/二 相互主義/三 共産主義}
第三章 道徳概念
{一 エゴイズム/二 相互扶助}
【第四部 アナーキズム運動】
第一章 第一インターナショナル
{一 シュティルナーとマルクス/二 プルードンとマルクス/三 第一インターナショナル/四 スペイン連合/五 イタリア連合/六 ジュラ連合}
第二章 行動によるプロパガンダ
{一 政治犯罪とアナーキズムの犯罪/二 ネチャーエフ主義/三 行動によるプロパガンダ/四 アナーキストのテロリズムと良き時代/五 ラヴァシォル事件/六 ヴァイヤン事件/七 サディ・カルノーの暗殺/八 「極悪」法/九 アナーキストの国際的なテロリズム}
第三章 革命的サンディカリズム
{一 労働運動/二 労働取引所/三 直接行動/四 ゼネスト}
むすび
参考文献