昭和54年 A5判 P476 表紙少ヤケ、シミ汚れ少イタミ 小口ヤケ、少シミ汚れ ページ数ヶ所にごく薄くチェック印消し跡
目次:
【口絵】加藤楸邨近影(撮影:斉藤勝久)
【俳句】
第一句集 『寒雷』
第二句集 『颱風眼』
第三句集 『穂高』
第四句集 『雪後の天』
句文集 『沙漠の鶴』(抄)
第五句集 『火の記憶』(抄)
第六句集 『野哭』(抄)
第七句集 『起伏』(抄)
第八句集 『山脈』(抄)
第九句集 『まぼろしの鹿』(抄)
句文集 『死の塔』(抄)
第十句集 『吹越』(抄)
【随筆・評論】
颱風紀行/続颱風紀行/達谷/楸について/牡丹記/寒雷/鯉/無力/私の読書遍歴/秋の上高地/父の本/「みとり」のこと/雪解雛/蠅虎/しくじりばなし/幻の滝/冬欅/梨/駱駝/表裏山河/楠の古火鉢/親ばなれ/子規の硯/消えてあとなし/菓子の思ひ出/樹木と私/茶 の客/私にとっての文房具/「日本の赤絵展」に寄せて/俳句と書芸の歩行的感動/北海紀行/隠岐の旅から/佐渡の外海府/芭蕉と蕪村/私の中の一茶/もうひとつのみちのく/「夜の目」と「昼の目」/波郷永別/梟/木魂/音の記憶/怒涛/干した白葡萄/牡丹/欅/池/落葉松/猫/雪解ななくさ/落鰻/むささび/顔なき仏/沙の花/硯/破れ壺
【加藤楸邨俳論・俳話抄】
生活表現運動・適について・俳句の新表現・芭蕉への通路・現代俳句の欠陥・俳句は人間の表現・主客滲透・真実感合・心に花の蕾を・俳句的傷痕・発想契機に就いて・推敲・蚤とり作句法・季の発見・火中の栗・型と情熱・女性の俳句・生活感覚・美化力・歩いて詠む・「事実」への対応・断絶・芭蕉に惹かれる心・部分が全体を負ふ・滲透力・存在の頂点・人間の俳句・語感の発見・形を生み出す・学び方・真の破調・追随者と探求者・物の中の声・歩行的思考など・声にして聴く・季語の頽廃を防ぐ・俳句の世界性・自己批判の相手・動的風土の把握・蕪村の独語・存在感・密度・土ぬすみ・無法の法・言葉の運命・泣き節・異質への通路を求めて
【加藤楸邨の人と作品】
加藤楸邨の「道」(山本健吉)
粘りづよさ(水原秋櫻子)
目黒清水町の思い出(大原富枝)
畏友楸邨のこと(木俣修)
かく物の見ゆるところ(尾形仂)
素人(金子兜太)
巨人の臍(森澄雄)
楸邨を横から見て(加藤知世子)
楸邨好き(久 田月鈴子)
家苞の巻私註(安東次男)
加藤楸邨著書解題(矢島房利)
加藤楸邨文献解題(石寒太)
加藤楸邨年譜(編:田川飛旅子)