1950〜51年 B6判(別巻のみB5判) 各巻全体に経年によるヤケ大、時代シミ、汚れ、カバーイタミ 第一、三、四、七、八巻月報付
旧字旧かな遣い
【第一巻 演劇史】1951年 P284 月報付
西洋演劇史(小場瀬卓三)
{はしがき/一 ギリシャ悲劇/二 ギリシャ喜劇/三 ローマ劇/四 中世の宗教劇/五 中世の世俗劇/六 ルネサンス時代のイタリア演劇/七 シェークスピア及びシェークスピア時代のイギリス演劇/八 「黄金時代」のイスパニア劇/九 フランス古典劇/一〇 十八世紀の町民劇とドイツ古典劇/一一 ロマンチック劇/一二 ブルジョア的レアリズム演劇}
日本演劇史(秋田雨雀)
{一 日本新劇史序論/二 松井須磨子の死から先駆座まで/三 築地小劇場旗上げ前夜/四 小山内薫宣言と三つの創作劇/五 東京からモスクワへ、モスクワから東京へ/六 劇場改築と小山内薫の死/七 『ナップ』と『左翼劇場』の発生まで/八 第二回の分裂と『ナップ』『左翼劇場』成立まで/九 『左翼劇場』及び『プロット』/一〇 ファッショの構成と『コップ』の受難時代/一一 新劇合同の時代}
日本演劇史(濱村米蔵)
月報:終刊のことば(山川幸世)
【第二巻 演劇概論】1950年 P332
演劇概論(村山知義)
{一 演劇の発生と成長/二 演劇とは何か/三 演劇の創造/四 演劇の提供/五 演劇の種類}
自立演劇について
一 職場演劇について(大橋喜一)
{一 はしがきにかえて/二 職場とそのサークルと発展の條件/三 職場内の創造活動について/四 結び}
二 農村の自立演劇(林田茂雄)
{一 自立演劇での二つの原則/二 具体的な成功の実例から/三 大衆に支持されること/四 寸劇「差押え」はなぜ受けたか/五 農村問題の演劇化の仕方/六 むすび}
三 学生演劇について(山川幸世)
{一 大学高專演劇/二 高等学校(新制)演劇/三 結語}
商業演劇について
一 新派について(八田元夫)
二 軽演劇について(瓜生忠夫)
演劇人の為の社会文化史
読者に望む
一 劇場にて
{一 「どん底」/二 「助六由縁江戸桜」}
二 分析の糸口 ―演劇の「実体」
{一 二つの舞台の相違をめぐって/二 観客と俳優/ 最も単純な規定としての俳優の「身体」}
三 「ドラマ」の成立 ―演劇の「本質」
{一 「ドラマ」について/二 「原始社会」と「身振り(言語)」/三 「呪術」・「技術」・「芸術」―Dromenon ing Dramanへ}
おわりにのぞんで ―再び二つの舞台の相違をめぐって
【第三巻 演出論】1951年 P388 月報付
序
演出教程
緒論 {劇場芸術(演劇)の特殊性 (・演劇は集団芸術である ・演劇集団(劇団)とは何か? ・演劇の主役は俳優、演技者である ・俳優の創造の特殊性)}
第一章 演出者の準備期 {戯曲全体の分析(解剖) (・戯曲の芸術的特徴の判定 ・現実の研究と上演の主題と思想の判定 ・戯曲の芸術的特徴の判定)/戯曲の劇場のための分析(解剖) (・戯曲の貫通する行動の判定 ・戯曲の区分(演出者の片) ・イデオロギー(意味)のアクセント(強調) ・形象の特徴づけ)}
第二章 俳優との仕事 {配役/第一の稽古(・戯曲についての話し合 ・形象についての話し合)/テクスト(セリフ)の解剖 (・舞台のための片とその名称づけ ・舞台の(俳優の)任務 ・任務の判定 ・行動と感情 ・任務と片の境界 ・ボドテクスト ・ポドテクストの発見)/戯曲「うちのものには顔を立て」第二幕のテクスト(セリフ)の研究例/テーブル稽古 (・課題任務を身につけ·諸関係と結びつくこと ・形象に関する仕事)/舞台上での稽古 (・ミーザンスツェーナとはなにか? どうしてつくるか? ・ミーザンスツェーナの記録法 ・立ち稽古)/俳優の想像力 (・演出者の説明と演出者の教示 ・創造力をさまたげる原因)/通し稽古と総稽古/公演とそれえの注意/結語)}
附録 {演出の道(エヌ・ペトロフ)/ネミロヴィッチ・ダンチェンコの思い出/ミーザンスツェーナについて/シェイクスピアの贋造者/モスクワ中央赤軍劇場の「じゃじゃ馬馴らし」の演出/文工隊活動の参考のために}
月報:『演劇史』について(山川幸世)
【第四巻 演技論】1950年 P192 月報付
扮装《メイク・アップ》について(小澤栄) {1 俳優の仕事と扮装の関係について/2 大切な仕事としての扮装について/3 メイク・アップの理論と実際について (・A メイク・アップの基本について ・Bメイク・アップの具体的なやり方)/4 メイク・アップの出来上りについて}
舞台衣裳(土方梅子) {序論/採寸と裁断/布地/色彩、模樣/仕立/早がわり/引ぬき/丸肉―着付・タイツ/簡単な服飾史}
演技論 ―役者の話(三浦雅夫)
演技論(岡倉士朗) {1 演劇における俳優の位置/2 俳優と戯曲/3 俳優の創造的機能/4 俳優の行動(舞台の演技)/5 注意と対象(或は目標)/6 創造的想像力の働き/7 真実の感覚=感情/8 適応/あとがき}
月報:信頼すべき演出のメソッドを!(山川幸世、神津晁生)
【第五巻 劇作法】1950年 P221
戯曲論史(高沖陽造) {一 アリストテレスの悲劇論/二 フランス古典主義の演劇論/三 フランス十八世紀のブルジョア演劇論/四 ドイツ十八世紀のブルジョア演劇論/五 ゲーテ・シラーの戯曲論/六 ヘーゲルの戲曲論/七 マルクス・エンゲルスの戯曲論/八 観念論方法の発生/九 現代戯曲理論の特色}
劇作法(大木直太郎) {一 まえがき/二 演劇の重心は戯曲にかゝっている/三 戯曲の制約とは何か/四 題材について/五 筋について/六 構成について/七 劇的ということについて/八 戯曲のジャンルについて/九 人間探究について/一〇 現代演劇論/一一 むすび}
児童劇(堤安彦) {児童劇の範囲と分類 (・児童劇 ・学校劇 ・児童劇と学校劇の相違点 ・童話劇)/児童劇 (・その対象 ・その目的 ・その主題(何を) ・その様式(如何に) ・その脚本 ・その演技)}
【第六巻 舞台美術】1951年2刷 P275
舞台装置概論(伊藤熹朔)
舞台美術の実際(吉田謙吉) {1 舞台装置の考え方/2 上演意義とその準備/3 舞台装置のための上演戯曲の読み方/4 舞台装置家のアイディア/5 演出家との最初の打合せ/6 舞台装置プランのための資料の蒐集/7 平面図(プラン)を練る/8 大道具帳とその詳細図/9 大道具製作者との打合せ/10 道具調べと舞台稽古/11 初日を迎えて/12 舞台装置プランの実例/13 舞台装置の単純化と複雑化/14 舞台装置の芸術性/附 模型舞台の製作とその效用について}
舞台照明(篠木佐夫) {一 緒論/二 舞台機構(劇場機構)/三 発達史/四 照明器具/五 舞台照明に関する事項 (・A 光と色 (イ)色光の混合 (ロ)「色光」と「絵具の色」との混成) ・B ホリゾント)/六 演出と証明 (・A 演出との関係 (イ)写実的演劇 (ロ)美的要素论もった演劇 (ハ)表現的要素をもった演劇 ・B 照明設計から操作まで ・C 実際のいろ/\―夜明け前、昆虫記、デット· エンド、女子寮記―)
劇場史(圖師嘉彦) {まえがき/劇場史の大づかみの理解/A 屋外劇場 (・1 原初的舞台 ・2 神殿 ・3 ギリシャ劇場 ・4 舞楽舞台前夜 ・5 ローマ劇場 ・6 中世舞台 ・7 日本の地方舞台)/B 半屋外劇場 (・8 能舞台 ・9 シェークスピア劇場前夜 ・10 初期歌舞伎劇場)/C 屋内劇場 (・11 イギリス王政復古以後の劇場 ・12 イタリーの劇場 ・13 フランスの劇場 ・14 歌舞伎劇場 ・15 近代の劇場)/あとがき}
【第七巻 俳優基礎訓練】1950年 P374 月報付
音声学(山川幸世)
{序/発生発音器官について/声と息/音声学は言語のどうゆう部門を取扱うか/母音と子音との区別/母音/子音/拗音/撥音/促音/再び母音にかえって/其の他の日本語の音質上の法則特長/標準日本語の長子音/アクセント/日本語発音変化の大略/音声変化の種類/言葉の表現方法について}
舞踊(眞木龍子)
声楽(関忠亮)
月報:舞台装置家の勉強(伊藤憙朔)/舞台装置の芸術的節約(吉田謙吉)/執筆者のことども(山川幸世)/編集部から/出版部だより
【第八巻 演劇基礎学】1950年 P245 月報付
演劇人のための心理学(乾孝)
{一 少々長い前おき/二 心理学の系譜について/三 人間の行動様式/四 伝達について/五 「性格」とその表現など}
演劇生理学(林髞)
{序言/第一章 表情と姿勢 (・1 総論 ・2 姿勢論)/第二章 情緒表出論 (・1 情緒とは何か ・2 情緒はどこに表われるか ・3 情緒中枢の研究)/第三章 神経生理学とその応用 (・1 神経生理学 ・2 二種の神経系 ・3 条件反射)}
歌舞伎について(平田兼三郎)
{1 歌舞伎について/2 歌舞伎の第一期/3 歌舞伎の第二期/4 操人形/5 歌舞伎の第三期/6 歌舞伎の第四期/7 歌舞伎の第五期/8 新派劇/9 歌舞伎の特殊性/10 歌舞伎の将来}
演劇用語辞典
月報:「メイク・アップの研究」―出版について(宮川雅青)
【別巻 新劇舞台作品集】1951年 B5判 ソフトカバー P80 元パラ破れ、ヤケ、汚れ 全ページモノクロ
劇団成立解散年表
編集者の言葉(山川幸世)
文芸協会/自由劇場/藝術座/築地小劇場/劇団築地小劇場/劇団新東京/トランク劇場、前衛座、前衛劇場/心座、プロレタリア劇場/東京左翼劇場/メザマシ隊/テアトル・コメディー/築地座/新築地劇団/劇団合同公演/美術座/金曜会/劇作座/新協劇団/文学座/藝術小劇場/苦楽座/瑞穂劇団/俳優座/新劇合同公演/前進座/薔薇座/文化座/ぶどうの会/青年演劇人合同公演/実験劇場/演劇人養成機関/自立演劇
新劇年表