1993年 14.4×22.2 P294 表紙少汚れ、端少イタミ
全294ページのうち特集218ページ。
目次:
江戸の盛り場遊歩記2 江戸下町できる(海野弘)
耳目抄125 竹薮のある家(竹西寛子)
詩 {ことにかがやきて(渋沢孝輔)/生きている者(福間健二)/妖気論(広瀬大志)}
まぼろしのアリスメティック7 失われた庭(矢川澄子)
【追悼 三好豊一郎】
胡蝶「蕗の芽」の巻(豊一郎、光悦、天魚、样造、黙魚)
胡蝶「蕗の芽」の巻に托して三好豊一郎の死を悼む(那珂太郎)
君子人、三好豊一郎を悼む(飯島耕一)
三好さんと「黙示」(柄澤齊)
【特集 ポロック】
ポロックの言葉
{ジャクソン・ポロックへのインタヴュー(ポロック 訳:杉山悦子)/A・オッソリオ宛書翰(ポロック 川田都樹子)/ジャクソン ポロックと文学(M・プレネ 訳:下澤和義)}
同時代の証言
{インタヴュー ポロックのスタジオについて(リー·クラズナー 訳:杉山悦子)/ポロック頌 美術作家のJ・P素描(M・タピエ、L・スーラージュ、S・フランシス、R・マザーウェル、B・ニューマン、J・ブルックス、C・オルデンバーグ、A・ゴットリーブ、L・リヴァース、A・サウラ、A・カブロウ 訳:藤井麻利)/幽霊蜘蛛(ロブ-グリエ 訳:星埜守之)}
美術作家のポロック観
{神話の氷を割る(宇佐美圭司)/ピカソを越えて(飯田善國)/『無題』一九四六年 躊躇のプロセス(宮島達男)/ポロックの絵についたボタン(藤幡正樹)}
フォーマリズム批評とその後
{グリーンハーグのポロック論集成(グリーンバーグ 訳:川田都樹子)/グリーンハーグの初期の論文をめぐって(黒岩恭介)/J・ポロックを読む、抽象的に(クラウス 訳:小西信之)
集合記憶とイコノロジー {ジャック・ザ・ドリッパー 一つのジレンマ(金関寿夫)/儀式と神話 アメリカ先住民文化と抽象表現主義(ラッシング 訳:富井玲子)/ドリップ・ペインティングの主題(仲間裕子)}
ポロック及び抽象表現主義と現在 {統合性の物語をめぐる断章(松浦寿夫)/スピノザ的「神」が散らす塗料のゆくえ(丹生谷貴志)/差異化の運動、持続のアクション 走馬灯体験としての絵画(椹木野衣)/解体と継承 ポロックとその後(尾崎信一郎)}
徹底討論 ポロック再考 ―いま抽象表現主義が意味するもの(多木浩二、藤枝晃雄)
バイオグラフィー/パトグラフィー {ナルシスティック・レイジ コフート自己心理学からのパトグラフィー(藤原茂樹)/評伝 ジャクソン・ポロック小伝(広本伸幸)}
口絵 Pollock in Dripping
【コラム ワールド・カルチュア・マップ】
アメリカ 性暴力のコレオグラフィー(小池美佐子)/フランス パリ-ブエノスアイレス あるいは、私は如何にしてある作家の残したレコードを手に入れることになったか(大里俊晴)/イギリス 寓意としての歴史小説(加藤光也)/ドイツ 90年代のキーワード マティーアス ホルクスの現代百科(園田みどり)/ラテン・アメリカ 悪夢、吉夢、それとも空夢? ガルシア マルケス『さまよう十二の短篇』(安藤哲行)/ロシア・東欧 ソルジェニーツィンとシニャフスキー プーシキンをめくる喧嘩(草野慶子)/中国 中国から来たジゴロたち 柳町光男監督「愛について、東京」(藤井省三)/日本 封印されていた災厄の記憶 村上春樹『国境の南、太陽の西』を読む(福本修)/SF リトル・マガジンの活況(巽孝之)
今月の作品
われ発見せり 引用の贈り物(鷲田清一)