2014年 14.4×22.1 P269
全269ページのうち特集154ページ。
目次:
人生に関する断章28 『承元記』・後鳥羽院について(中村稔)
詩 待乳山(大江麻衣)
耳目抄319 書店の歴史 「物語岩波書店百年史」のことなど(竹西寛子)
屋根裏の私の小さな部屋6 となりのカナちゃん(大庭賢哉)
第19回中原中也賞発表 大崎清夏『指さすことができない』
受賞詩集より {指さすことができない/森がある/らくだは苦もなく砂丘になる/夜が静かで困ってしまう/ハレーションの日に}
選評:荒川洋治、井坂洋子、佐々木幹郎、高橋源一郎、蜂飼耳
特別掲載 「らしい」建築批判2(飯島洋一)
今月の作品 (八谷直子、青山律子、鈴木風花 選:日和聡子)
われ発見せり 錬金術少年(酉島伝法)
【特別 バルテュス 20世紀最後の画家】
父なるバルテュス
{真に高貴なるロマン主義者バルテュス(スタニスラス・クロソウスキー・ド・ローラ 訳:松田和也)/メールインタビュー バルテュスのティータイム(春美・クロソフスカ・ド・ローラ)
対談 少女という瞬間 〈ヨーロッパ〉を凝固した絵画(会田誠、平野啓一郎)
神秘を切り分ける
{《樹木のある大きな風景》を訪ねて(與謝野文子)/バルテュス、魂という具象的な資料について(丹生谷貴志)/「裂け目《クラック》」の画家バルテュス(江澤健一郎)/バルテュスにおける「宗教性」(木俣元一)/バルテュスの素描の変容(石谷治寛)/バルテュスのパサージュ 《街路》から《部屋》へ(桑田光平)/バルテュス絵画の現地調査と立体化による作品考察(近藤達雄)}
インタビュー 絵画の夢、画家の術(松井冬子 聞き手:阿部真弓)
愛着のエチュード
{受験とバルテュス(原久路)/光 Misou 夢のなかのひとつの部屋(阿部真弓)/〈子どもの眼〉を持ちつづけた画家 「ミツ バルテュスによる四十枚の絵」にはじまる(寺村摩耶子)}
われらとバルテュス
{バルテュスとリルケ(神品芳夫)/身体への眼差し、あるいは「光の身体」 バルテュスとアルトー(森島章人)/芸術のY字路 クロソウスキーとバルテュス(大森晋輔)/「バルテュスはシュルレアリストではない、だが(副田一穗)/増殖と消費の螺旋の中で(永山薫)/批評の無限後退 バルテュスをめぐる言説から(原田裕規)
古城とアトリエ バルテュス主要作品解題(松野敬文)