1985年9刷　四六判　P357　帯付　カバーヤケ、シミ汚れ　小口時代シミ多

“私の住んでいた世界で、私はひとりの異邦人の立場にあったのだ
ディアヌスなる男が、以下の手記を下記そして死んだ
ディアヌス自身が（逆の意味をこめて？）有罪者とみずから名乗ったのだ―序より―”（帯文）

“ジョルジュ・バタイユは、一九四三年、四四年、四五年とつづけて発表した『内的体験』『有罪者』『ニーチェについて』の三部作を、「無神学大全」と名づけている。訳出した『有罪者』はその第二巻に相当する作品だが、着手されたのは『内的体験』よりも一年ほど早い。三九年九月から四三年夏にかけて断続的に書かれた、バタイユの「戦中日記」としても読める作品である。”（巻末「訳者あとがき」より）

目次：
序
【有罪者】
　友情　｛I　夜／II　「満たされた欲望」／III　天使／IV　恍惚の点／V　共犯／VI　完了しえぬもの｝
　現下の災厄　｛I　大移住／II　孤独｝
　好運　｛I　罪／II　賭けの魅惑｝
　笑いの聖性　｛I　偶発性／II　笑いの欲望／III　笑いと戦慄／IV　意志／V　森の王国｝
　補遺
【ハレルヤ】

訳註
訳者あとがき