昭和53年 新書判 P236 カバー端イタミ、背ヤケ大
藩政時代から現代まで、青森の怪談99話を採集。
目次:
バックミラーにうつる顔(現代の怪談)
{そこはわたしの席です(青森市)/自転車へ乗せてくれ(青森市浅虫)/おらばも、乗せでけへ(青森市原別)/バックミラーにうつる顔(青森市新城)/乗客が蒸発(青森市浅虫)/深夜にクラクション(十和田市)
祝言を見にきたムコ(昭和・大正期の怪談・その一)
{墓地へ行く影(西郡柏村)/赤ん坊のたたり(南郡浪岡町)/煙のただよう梁(弘前市)/祝言を見に来たムコ(西郡木造町)/長兵衛一家(西郡柏村)/ネネコ淵(西郡柏村)/柱が鳴る(西郡柏村)/風車地蔵(青森市沖館)/大工のユウレイ(青森市新城)/先魂コ(西郡木造町)/いたずら魂コ(西郡柏村)/歩いてきたタマシコ(青森市)/消えた死体(青森市)/祖母がくすぐる(青森市)/やみに浮かぶ女の顔(西郡木造町)/棺をえらぶ赤ん坊(西郡木造町)/戸をあけたタマシコ(南郡尾上町猿賀)/立ち上がった死人(南郡尾上町)/赤毛の猫(南郡)/法事にまねかれた男(東郡三厩村)/寺へやってきた男(弘前市)/血を流す死体(上北郡横浜町)/泣く声(青森市)/死んだ母が(五所川原市持子沢)/忘れられた骨つぼ(西郡木造町)/ねこがひょこひょこ(南郡藤崎町)/たたり(下北郡大畑町)/ひさご形の池(弘前市)/親子のきずな(青森市)/夜の学校の廊下に(黒石市)/もがく手(南郡平賀町)/同時刻(南郡平賀町)/平井先生の話(青森市)/わが子を心配するタマシッコ(青森市)/寺へきた魂(西郡深浦町)/深夜、その男が(青森市)}
いじこと人玉(昭和・大正期の怪談・その二)
{赤いいじこ(南郡浪岡町・西郡柏村)/下がる話( 弘前市清水・藤代・豊田・中郡・相馬・南郡田舎館・南郡藤崎町)/古木に下がるいじこ(南郡常盤村)/たましッコ(下北郡大畑町)/馬喰町の火玉(弘前市)/青白い火の玉(青森市)/死後の火の玉(上北鉱山)/火柱(南郡平賀町)/人玉(青森市新城・南郡平賀町)/祖母の霊(弘前市)}
青森師範の七不思議(昭和・大正期の怪談・その三)
{青森師範の七不思議/十三階段/あかずの便所/血染めのカヤ/鳴り出すピアノ/アミダ寺の怪}
恐山の亡者(昭和・大正期の怪談・その四)
{恐山の霊たち/恐山の亡者/恐山のはなし/生きかわり}
吹雪の中の幽霊(明治期の怪談)
{雪中行軍の幽霊(青森市筒井)/火薬庫に出る女(青森市筒井)/吹雪の中の幽霊(青森市荒川)/門に消えた女(青森市)/真昼の幽霊(弘前市福村)/生き霊(弘前市福村)}
重之丞亡霊(藩政時代の怪談・その一)
{赤子を食った男の子孫(西郡木造町)/墓あとからの声(西郡柏村)/悲惨・崩川(南郡平賀町)/赤子の幽霊(青森市横内)/こどものたたり(青森市滝沢)/お仙のたたり(青森市浜田)/重之丞亡霊(青森市細越)
亡霊の仇討ち(藩政時代の怪談・その二)
久渡寺の幽霊(弘前市)/これも応挙作の幽霊(上北郡六戸町)/古井戸から(南郡浪岡町)/首供養(むつ市烏沢)/油沢のあねこ(南郡平賀町)/キコリの首(弘前市)/やっこのろくろ首(弘前市)/アメを買いにくる女(青森市駒込)/寺屋敷の怪火(南郡平賀町)/傾城松子の幽霊(青森市高田)/稚児の墓(青森市宮田)/鬼婆(青森市高田)/わたしの体をかえして(南郡常盤村)/亡霊の仇討ち(黒石市)/燈蓋の坂(青森市横内)/鬼人のお松(青森市後潟)/まめの幽霊(青森市高田)
亡母来りて子を抱く(藩政時代の怪談・その三 「谷の響」「合浦奇談」より)
{鬼火が空を飛んだ話/亡者人の冷たい息/犬、形なきにほえる/亡母来りて子を抱く/溺死者の霊/夢で男の妻を殺す/二人の尼の話}
怪談採集者一覧
あとがき 現代にも怪談はある(北彰介)