昭和45年　A５判　P497　函ビニールカバーイタミ、少縮み、上角僅欠損　函角少スレ　本体表紙僅スレ　限定2000部のうち1591番

『奇譚クラブ』1956年12月号から1958年4月号まで連載され、後年たびたび加筆訂正・増補を重ねた小説作品の、1970年都市出版社版。28章までを収録。

目次：
第一章　発端　｛1　家畜調教問答―2　ポーリーン・ジャンセン―3　クララと麟一郎―4　自慰―5　空飛ぶ円盤｝
第二章　円盤艇の中で　｛1　美女と侏儒―2　読心家具―3　畜人犬ニューマ―4　狩猟犬訓練
第三章　驚くべき真相　｛1　自己紹介―2　有翼四足人哀史―3　宇宙帝国『イース』
第四章　ヤプー本質論　｛1　知性猿猴とは―2　畜人論の成立と意義―3　知性ある家畜｝
第五章　宇宙帝国への招待　｛1　ヤプーとの接吻―2　女王への土産―3　愛の誓い｝
第六章　便所のない世界　｛1　着替え―2　三色摂食連鎖機構―3　標準型肉便器｝
第七章　第一の経験　｛1　家畜語概説―2　語解ASHICK―3　ある肉便器の個体史―4　肉便器の初使用
第八章　二千年後の地球　｛1　円筒船『氷河号』―2　三貴族登場―3　腕送話器と頭蓋内臓受話器｝
第九章　別々になって　｛1　皮膚窯―2　霊液と矮人―3　矮人種の歴史と現状｝
第一〇章　矮人決闘　｛1　小决闘士簞笥―2　便器使用風俗―3　肉体の変質―4　切腹演戯｝
第一一章　別荘到着第一歩　｛1　複式動路―2　隧道車―3　足項礼―4　自動椅子―5　緩解注射｝
第一二章　水晶宮の上階と地階で　｛1　靴具畜人―2　麟一郎大暴れ―3　愛の告白―4　皮膚反応痛―5　鞭打つために飼う家畜｝
第一三章　美女と野獣　｛1　愛人再会―2　ウィリアムの心配―3　郭公手術法―4　子宮畜―5　破綻｝
第一四章 二つの手術　｛1　昏睡波動―2　特別檻―3　人工動物「去勢鞍」―4　五趾足整形―5　如意鞭
「珍棒」―6　家畜語学習と生本能注射｝
第一五章　海辺のドリス　｛1　畜人皮の水中服―2　両棲畜人ピュー―3　畜人馬アマディオ｝
第一六章　夜明けの予備檻で　｛1　悪夢と指輪（上）―2　悪夢と指輪（下）―3　家畜適性検査―4　先端器試験―5　赤クリーム馴致｝
第一七章　畜舎のドリス　｛1　予備檻へ―2　電気針服従度試験―3　ドリス対麟一郎―4　恋人から女主人へ｝
第一八章　神々の起床　｛1　肉反吐盆と香楽浴―2　霊乳浴と唇人形キミコ―3　黒奴監督機―4　化粧肉椅子畜肌焼彩｝
第一九章　朝のひととき　｛1　私室のドリス―2　携带諮問器―3　鞭を惜しめば…―4　恋人から家畜へ｝
第二〇章　ソーマパーティー　｛1　美少年登場―2　畜体彫塑―3　クララの心理―4　畜体検査諸景―5　手提袋と聖水瓶―6　「男のズボン」論議―7　イース女権制略説｝
第二一章　畜籍登録手続き　｛1　光幕を隔てて―2　物々交換取引―3　新畜登録―4　人畜初対面―5　権利宣言の鞭―6　蹴られ踏まれ鞭打たれ｝
第二二章　畜人洗礼儀式　｛1　口唇締金具―2　光傘―3　賭と討論―4　聖尿灌頂―5　馬形双体と飛行下駄｝
第二三章　『竜巻号』飛ぶ　｛1　賛美歌と説教―2　竜に乗る人々―3　人類の近き未来図｝
第二四章 長椅子の上と下　｛1　祈りは聴かれた―2　日本の滅亡と『邪蛮』の誕生―3　従畜馴致椅子｝
第二五章　『高天原』諸景　｛1　飛行島着陸―2　軽畜車―3　天照大神｝
第二六章　遊仙窟で　｛1　雪上畜―2　アンナ・テラスの慈畜主義―3　記紀解義（一）天の岩戸｝
第二七章 狩猟場へ　｛1　足踏錠と肉リフト―2　記紀解義（二）大蛇退治―3　記紀解義（三）神勅と神器―4　黒色猟獣｝
第二八章　矮人の死・黒奴の死　｛1　検尿矮人―2　ある矮人の死と呪詛―3　ある黒奴の死と祝福｝

あとがき（沼正三）