2005年 文庫判 P338、345 各巻帯付 カバー上端僅イタミ
【妖異博物館】
“怖いけれど面白い。
『甲子夜話』『耳嚢』など江戸時代の随筆を中心に怖い話、妖しい話、不思議な話を集め、分類した怪異大百科の名著。”(帯文)
“『甲子夜話』『耳嚢』など、江戸時代の随筆から不思議な話を蒐集・分類した怪異大百科。
舟幽霊、轆轤首、人魂、化け猫、河童、怪石など、様々な怪異を取り上げながら、その筆はあくまで軽く、ある時は『今昔物語』の昔へ遡り、あるいは明治へと下って綺堂や八雲、鏡花作品の典拠を指摘する。簡潔にして含蓄ある語り口が味わい深い、奇譚アンソロジーの決定版!”(カバー裏紹介文)
目次:
はしがき
I
化物振舞/大入道/轆轤首/舟幽霊/人身御供/再度の怪/夢中の遊魂/人魂/異形の顔/深夜の訪問/ものいう人形/ものいう猫/怪火/狸の火
II
地上の竜/大猫/猫と鼠/化け猫/狐の嫁入り/狐と魚/狸の心中/狸囃子/狸の書/猿の刀・狸の刀/鼠妖/大鳥/白鴉/蟒と犬/河童の力/河童の薬/河童の執念/海の河童/百足と蛇/古蝦蟇/蜘蛛の網/守宮の釘/大鯰/妖花/茸の毒
III
果心居士/飯綱の法/命数/外法/鼠遁/山中の異女/乾鮭大明神/人の溶ける薬/煙草の効用/適薬/秋葉山三尺坊/天狗と杣/天狗の姿/天狗になった人/天狗(慢心)/天狗の誘拐/天狗の夜宴/天狗の爪/手を貸す
IV
光明世界/生霊/小さな妖精/執念の転化/気の病/形なき怪/道連れ/大山伏/そら磔/消える灯/夜光珠/異玉/化物の寄る笛/持ち去られた鐘/行厨喪失/銭降る/猫の小判/雁の財布/夜著の声/古兜/古枕/木像読経/斬られた石/動く石/魚石/堤馬風/風穴/穴/赤気
あとがき(青蛙房主人)
解説 アンソロジスト宵曲(東雅夫)
【続妖異博物館】
“離魂病、白猿伝、化鳥退治…… 妖しい話を集め尽す
続篇は日本の古典のみならず中国の志怪、アラビアン・ナイトまで範囲を広げた奇譚アンソロジーの決定版。”(帯文)
“空を飛ぶ話、羅生門類話、離魂病、白猿伝、化鳥退治など、奇譚の数々を集めた『妖異博物館』続篇では、日本の古典のみならず中国の志怪にまで範囲を広げ、様々な怪異を取り上げる、動物変身譚や竜宮譚について比較考証を試み、怪異の系譜をたどってシェイクスピアやアポリネエル、『アラビアン・ナイト』にまで話は及ぶ。まさに融通無碍、博覧強記の不思議物語集。”(カバー裏紹介文)
目次:
はしがき
I
月の話/大なる幻術/雷公/雨乞い/鎌鼬/空を飛ぶ話/地中の別魂/地中の声
II
宿命/火災の前兆/家屋倒壊/卒塔婆の血/経帷子/井の底の鏡/難病治癒/診療綺譚/髑髏譚/眼玉/首なし/ノッペラボウ/首と脚
III
竜宮類話/羅生門類話/妖魅の会合/雨夜の怪/死者の影/離魂病/壁の中/吐出された美女/関屋の夢/大和の瓜/死者生者/朱雀の鬼/樹怪/くさびら
IV
仏と魔/信仰異聞/押手聖天/金銀の精/名剣/不思議な車/樽と甕/埋もれた鐘/岩窟の宝/打出の小槌/茶碗の中/金の亀/木馬
V
竜に乗る/竜の変り種/虎の皮/馬にされる話/牛になった人/白猿伝/猿の妖/狐の化け損ね/獺/鶴になった人/化鳥退治/大魚/鰻/魚腹譚/胡蝶怪/蜂/銭と蛇
あとがき(青蛙房主人)
解説 不思議の国の宵曲(西崎憲)