神々は死なず ルネサンス芸術における異教神 ジャン・セズネック 訳:高田勇 美術出版社

1977年 A5判 P440+索引ほかP50 函ヤケ、角少イタミ 本体元パラ少シミ

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1977年 A5判 P440+索引ほかP50 函ヤケ、角少イタミ 本体元パラ少シミ

ギリシャ、エジプト、アラビアをはじめとする神々や占星術、百科全書的知識など……キリスト教社会にとっての「異教的古代」的なものへの志向が、中世以降も途切れることなく、ルネサンス期にいたるまで形を変えつつ受容されてきた、という観点から、思想・学問・芸術などさまざまな方面にみられるその影響を探る。

目次:
日本語版への序文
序文

【第一巻】
第一部 観念 古代の神々は、彼らの始源と本性について古代自身が提示した解釈のおかげで、中世を通じて生き残る
 第一章 歴史的伝統
  {エウヘメーロス説とキリスト教的護教論…中世におけるエウヘメーロス説…文明の先駆者としての神々…王朝の創立者としての神々…ルネサンスにおけるエウヘメーロス説…ブルゴーニュの宮廷、フランス、イタリアにおける人種的伝説…歴史的伝統と図像学}
 第二章 自然的伝統
  {異教時代末期における星辰の神々…占星術に対する教父たちの態度…中世の態度、学問と呪術における神々の役割…ルネサンスにおける占星術…人文主義者たちの態度…自然的伝統と図像学…小宇宙…十四世紀から十六世紀にわたるイタリアのモニュメンタルな芸術における遊星とその「子供たち」…ファルジーナ宮とカペルラ・キージの神々}
 第三章 道徳的伝統
  {古代における神話的寓意―学問と呪術における神々の役割…中世の場合…『教訓版オウィディウス』…『フルゲンラィウス・メタフォラリス』…ルネサンスと神話的寓意…新プラトーン主義…象形文字と寓意図…道徳的伝統と図像学…芸術における「魂の戦い」…ボッティチェルリの象徴主義…コレッジオの象徴主義…
ティツィアーノの象徴主義}
 第四章 百科全書的伝統
  {歴史的、自然的、道隙的の三群の組合わせ…中世百科全書主義における神々…百科全書的伝統と図像学…十四世紀イタリアのモニュメンタルな芸術における百科全書的伝統の開花…テンピオ・マラテスティアーノの神々…マンテーニャの『タロット』…「署名の間」}

第二部 形体 中世が伝えたこの神話的素材に対する、イタリア・ルネサンス本来の役割は、古典的形体を取り戻させることにある。事実、神々の表現は、古代末期以来、あらゆる種類の変遷を蒙った
 第一章 神々の変身《メタモルフォーズ》
  〔「造形的」伝統〕{アレクサンドリア期から十五世紀までの写本に現れた星座の姿像…ギリシアの型…オリエントの型…ミケーレ・スコットにおける遊星神…「スペイン人礼拝堂」とジォットのカンパニーレにおける遊星神…ビザンティン芸術における神話}
  〔「文学的」伝統〕{ローマ帝国末期=初期キリスト教時代の神話作家たちと、百科全書作家たちにおける神々の叙述…写本における神々の表現―オセールのレミとジョン・ライドウォール…アルブリクスの『神像の書』と『神像小論』…ペトラルカとペルシュイール…『小論』の神々はいかにして「造りあげ」られたか…この二伝統は中世末期に神々の古典的な型を深く変質させるにいたる。その変質の理由}
 第二章 神々の復権
  〔「造形的」伝統〕 {星座の姿像の古典的な型への復帰―デューラーの空図。遊星の姿像
  〔「文学的」伝統〕 {アルブリクスが創造した型の普及…これらの型が古典主義へ向う漸進的な進化…マンテーニャの『タロット』…スキファノイア宮におけるフランチニスコ・コッサのフレスコ画…ルネサンス盛期における中世の型の生き残り…ルネサンスとは本来、古代の主題を古代の型を取って回復させることである…イタリアの役割}

【第二巻】
 第一章 十六世紀における神話学
  〔先駆者たち〕 {ボッカッチオと『異教の神々の系譜』…古代ならびに中世の神話作家たちのエディション…十六世紀の先駆的編集作品}
  〔イタリアの偉大なる提要〕 {ジラルディの『神々の歴史』…コンティの『神話』…カルターリの『古代神像』…これらの提要の源流。これらの提要は中世の神話学的伝統を再び取りあげて、同時代の非古典的要素をそれに合体させている。―これらの提要は古い解釈体系を保持する…これらの提要の目的。これらの提要は詩人と芸術家たちを対象にしている…ところで、これらの提要は詩人と芸術家に、非古典的な型をしばしば提示し、造形的感覚を犠牲にして、象徴主義と寓意を優遇する…その挿絵は決して古代芸術から直接に霊感を仰いだものではない}
 第二章 神話の仕様に関する諸理論
  〔芸術批評家たち〕アルメニーニとロマッツォ―芸術家の助言者としての批評家たち…彼らは神話、とりわけ神々の標象についての深い知識を要求する
  〔教会の検閲官たち〕 {トリエントの公会議と神話…神々の像についてのパレオットとポッセヴィーノの見解…芸術家たちの防戦…論争の結果、寓意の拡大…イエズス会修道士たちによる神話の道徳化…リーパの『図像学《イコノロギア》』}
 第三章 提要の影響
  〔イタリアにおいて〕 {一五五○年以後の祝祭と行列における神々…一五五○年以後のモニュメンタルなフンスコ画における神々…パラッツォ・ヴェッキオにおけるヴァザーリの装飾と『論議』…カプラローラにお けるツッカーロの装飾とアンニバーレ・カロの手紙…パラッツォ・ルスポリにおけるツッキの装飾と『異教徒たちの神々およびその標章論』…ヴェネツィア人と神話的寓意、ヴェロネーゼとティントレット}
 〔イタリアを除くヨーロッパにおいて〕 {フランス=ジャン・ルメール·ド・ベルジュ、ロンサール、デュ・バルタス、ラブレーとモンテーニュ…イギリス=エリザベス朝詩人たちの神話的学殖、シェークスピア、「宮廷仮面劇」… ドイツ…スペイン
 〔結論〕 {ルネサンスの本質、その真の役割、その衰微の原因について…十七世紀のヨーロッパにおける古代の神々の運命の一瞥}

原註
図版目次
訳者あとがき
参考文献
索引
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