1964年11月号 B5判 P118 全体に経年によるヤケ 表紙汚れ、時代シミ多
目次:
シネマ・エロティシズム
【特集 エロティシズムの思想の確立】
エロス的風俗に関する対話 エロ・グロ・ナンセンスに徹せよ……(澁澤龍彦)
醜が美に転ずる妖しい本能 カメラのエロティシズム(瀬戸内晴美)
「エロ退治」と芸術の本質 映倫は老人を安心させるだけのもの(栗田勇)
猥褻の美学 ポテンツの向上性について(森秀人)
私のエロティシズムの見方 エロはワイセツではない……(丸尾長顕)
谷崎の世界とギリシャ的論理性 「まんじ」について(増村保造)
日本映画規制の思想 武智映画をやっつけないと免罪符を得られないか……(斎藤竜鳳)
【特集 『軽蔑』におけるゴダールの新しい展開】
ゴダール自身の語る ゴダールの半生と芸術
ゴダール「軽蔑」論
ゴダールにおける欲望の視覚化 音楽・色彩のいみするもの(山田宗睦)
『軽蔑』のなかの“軽蔑”(須川栄三)
中国派の狂気と毅然さ B・バルドー讃(中薗英助)
高みから見る誠実さ(八木柊一郎)
女と男の作戦(小川徹)
「軽蔑」のBB像
カミーユという女(笹沢佐保)
世紀にひとりバルドオ(森茉莉)
シナリオ 小さな兵隊
フランスで上映禁止された「小さな兵隊」とは(秦早穂子)
シナリオ 軽蔑
トピックのなかの批評
1 《赤い殺意》はなぜペニスで拒否されたか(奥山翠)
2 私も《紅閨夢》を認めたい 肉体も物体である(久保田正文)
3 大いに語る黒沢明 ベンハーに較べれば一シーンにすぎない(田山力哉)
4 おかしなおかしなソ連戦争映画 ソ連軍の敗北とを描きバクロした「怒りと響きの戦場」(水野忠夫)
5 “ぶどうの会”閉幕 てんやわんやの真相(蒲生文治)
「冬の時代」断想(戸井田道三)
自分からの脱出(関根弘)
目的のため民衆をだます方法
テネシー・ウィリアムズは《イグアナ》に何を象徴したか(田島博)
座談会 世界の映画学校(司会:登川直樹 出席者:増村保造、高橋純一、高野悦子、村井志摩子、新藤重行)
いなかん随筆2 万作監督誕生始末(稲垣浩)
『溝口健二の人と芸術』出版によせて(糸屋寿雄)