1964年10月号 B5判 P118 全体に経年によるヤケ 表紙汚れ
目次:
【特集 戦後日本の再評価 正統派は誰か】
何をやりだすか判らぬ人々への期待(押川義行)/“死票”としての大島渚(斎藤正治)/混乱の時代と安定の時代(田山力哉)/溝口健二の再認識(長部日出雄)未来のヴィジョン市川崑(長谷川龍生)/喜劇精神とサスペンス(品田雄吉)/市川崑と今村昌平(虫明比呂無)/芸術の流れはなかった(岡田晋)/「映画と批評の会」の人々(佐々木守)/「青い山脈」「野良犬」を愛惜(飯島耕一)/私のベスト・テン(玉井五一)/関係ないのが正統派(佐野美津男)/われ後衛を愛す(森野朔郎)/正統派は存在しない(清岡卓行)/吉村公三郎がメロドラマ(井沢淳)/喜劇バイタリズムの系譜(森秀人)/正統派も反正統派もない(藤井重夫)/今村昌平に日本映画の可能性を見る(水野和夫)/民衆の心底をゆさぶるもの(滝沢一)/小津の世界から(杉山平一)/“さっぱりわからねぇ精神(金坂健二)/戦中派意識(荻昌弘)/日本の病巣を摘出せよ(中村雅子)/市川崑からの出発(蒼井一郎)/私の生活に侵蝕したもの(木村仁美)/一匹狼こそ正統派(高沢瑛一)/潜在的歪みの是正(竹原悦代)
戦後日本映画の正統と異端(佐藤忠男)
戦後日本映画批評の正統派(大島渚)
私は戦後派(白坂依志夫)
『紅閨夢』における私の映画芸術論(武智鉄二)
「東京オリンピック記録映画」にかける市川崑の24時間(林玉樹)
新連載 いなかん随筆 わが作品100本の回想(稲垣浩)
ぼくののら犬東西紀行 ベルリン編(浦山桐郎)
【特集 新しい欧米映画 アイロニーと難渋のなかに未来を求めて】
オルミにみる新しいイタリア映画(奥山翠)
ルイス・ブニェル研究 《ビルディアナ》 このスキャンダリストを見よ(野田真吉)
城の中の退屈 《スエーデンの城》《ベケット》(関根弘)
誰が老人に話しかけるか 《イグアナの夜》《スエーデンの城》《ベケット》(寺山修司)
ぼくのシネ・スケッチブック 「スエーデンの城」「マーニー」(やなせ・たかし)
アメリカ誌の紹介するエリア・カザン 「わてらの年輪」短評
「トム・ジョーンズの華麗な冒険」批評論文賞発表
シナリオ スエーデンの城(原作:フランソワズ・サガン 監督:ロジエ・バディム)