1964年9月号 B5判 P118 全体に経年によるヤケ 表紙汚れ、剥がし跡
目次:
【特集 アメリカ・アメリカ】
政治とセックス(花田清輝)
自由とは何か エリア・カザンの描いた〈アメリカ・アメリカ〉(関根弘)
脱出のイメージ 〈アメリカ・アメリカ〉と〈日本脱出〉(野田真吉)
シナリオ アメリカ・アメリカ (脚本・監督:エリア・カザン)
シネ・スケッチブック 「不意打ち」「博士の異常な愛情」(やなせ・たかし)
シネマ・エロティシズム 「女体」「卍」「悪女」「白日夢」「スエーデンの城」ほか
『かくも長き不在』研究
不確定の魅力(佐々木甚一)/果して不在は誰なのか(佐多稲子)
イタリア映画史2 『戦火の彼方』『無防備都市』の登場(カルロ・リッツァーニ)
『赤い殺意』研究
今村昌平 その人と作品の製作記録(山野井政則)
貞子は基層文化の変革をなし得たか(松下圭一)
ある「今村昌平研究会」から ウラから読んだ《赤い殺意》論(小川徹)
大衆に対する絶望とオプチミズム方法(宮本研)
連載 わが独立プロ史11 (新藤兼人)
わが作品 わが映画
「赤い殺意」を観て(藤原審爾)/暗殺もしくは文久三年(篠田正浩)
『博士の異常な愛情』論(藤井重夫)
久里洋二のアニメーション(伊藤逸平)
世界一ワイセツな映画国 洋画の自由化と日本映画の方向(登川直樹)
5社をおびやかす300万円映画(村井実)
シナリオ月評(林玉樹)
ルポ 秋の力作訪問
新藤兼人〈鬼婆〉 印旛沼に「鬼婆」をみる(森環)
小林正樹〈怪談〉 東洋的倫理観への回帰(原沢幸子)
黒沢明〈赤ひげ〉恩地日出夫〈女体〉 砧撮影所をたずねて(飯島耕一)
インタビュー監督六 加藤泰と工藤栄一 時代劇の新しい流れ(滝沢一)
【特集 現代病とその救済】
テロリズム 「暗殺」「三匹の侍」 現代人を憂う(森秀人)
性欲的動物 デパートのなかの夢魔 「白日夢」のノスタルジアについて(澁澤龍彦)
不定愁訴 日本映画の主人公たちにみる精神状態の分析(斎藤竜鳳)
心の傷手と男性嫌悪症 ヒッチコックの「マーニー」をみて(加藤正明)
母親コンプレックス アメリカ社会構造の恥部 「不意打ち」「マーニー」ほか(佐藤忠男)