1963年11月号 B5判 P118 全体に経年によるヤケ 表紙汚れ
目次:
【特集1 カフカは現代にどう生きるか ―《審判》オーソン・ウェルズ】
まじめな「審判」と不まじめな「審判」(大江健三郎)
夢と悪夢の論理(白井健三郎)
カフカ「審判」について(西義之)
不条理の活劇というべき戦慄(石堂淑朗)
カフカ復興……東ヨーロッパにおける「カフカ熱」
シナリオ 審判(原作:フランツ・カフカ 監督:オーソン・ウェルズ)
「あなただけ今晩は」「太陽は傷だらけ」の天使的な部分(深沢七郎)
チェスと死神と―“第七の封印”におけるベルイマンのモチーフは何か(戸井田道三)
「女と男のいる舗道」(押川義行)
新しいドキュメントを考える チェーザレ・ザパッチーニ訪問記(阿部洋子)
わが独立プロ史(新藤兼人)
シナリオ月評(林玉樹)
溝口健二の人と芸術(依田義賢)
ぼくのシネ・スケッチ(やなせ・たかし) {「長距離ランナーの孤独」/「女と男のいる舗道」}
【ハリウッド映画の問題性とその批判】
プロパガンダと芸術との裂け目 ―「侵略」とジョージ・イングランド―(中薗英助)
“甘い生活”を知りぬいた抵抗派アルドリッチ “ソドムとゴモラ”をめぐって(斎藤竜鳳)
ワイズの「たたり」を何を描いたか(水野和夫)
M・モンローの喜劇と悲劇(中田耕治)
日本共産党の映画の見かた分析(勝田金一)
【特集2 覆面による切捨御免! 監督論 ニッポンと世界の“この二人”】
羽仁進とゴダール 裸になった女を据え膳のまま放ったらかす男と、妻に対して善意でひたむきな男と……
浦山桐郎とリチャードソン ―ある非行と階級意識の断面―
中平康とビリー・ワイルダー あなただけ今晩はの makes Life worth Living をめぐって
大島渚とオーソン・ウェルズ ―愛されるべきか 怖れられるべきか―
藤原惟繕とジェールス・ダッシン ―肉づくりのすすめ―
市川崑とベルイマン 人が生れ合せたこの不幸
吉田喜重とアントニオーニ ―リアリストとサンボリストのすれ違い―
木下恵介とデシーカ サンズの川はあるか、ないか