1988年 A5判 P214 表紙少汚れ、角少折れ跡
全214ページのうち特集124ページ。
目次:
【作品】
北国の遥かな記憶―悼 山口哲夫(入沢康夫)
革命暦(窪田般彌)
ノマディスム―家族の封印・首飾り・ノマド(天沢退二郎)
インドの熱い風が吹く(白石かずこ)
けころもを……こもまくら 爾比麻久良・九(高橋睦郎)
大陸 吃水都市・IX(松浦寿輝)
チャンネル、クロッシング アジア・9(伊藤比呂美)
【特集 シュルレアリスムと二〇年代 ブルトン、バタイユ、ツァラ】
討議
アンリ・ベアール氏に聞く シュルレアリスムの火は消えない(聞き手:安堂信也、稲田三吉、水戸多喜雄、大平具彦、立花英裕、田中淳一、塚原史、利光哲夫、浜田明、横倉れい)
アンドレ・ブルトン
守護者ブルトン(ミシェル・レリス 訳:斎藤圭子)
ブルトンは宣言する(フィリップ・ソレルス 訳:西川直子)
炎の冠毛を被ったディスクール(フィリップ・ジャコテ 訳:鈴木雅雄)
絶えざる黄金時代(ピエール・ドラクリーヌ 訳:佐藤久美子)
ジョルジュ・バタイユ
磁場(ミシェル・スュルヤ 訳:中沢信一)
ロジェ・カイヨワへの手紙(ジョルジュ・バタイユ 訳:西谷修)
トリスタン・ツァラ
一九二五年(アンリ・ルフェーブル 訳:谷昌親)
トリスタン・ツァラの地上の冒険(ルイ・アラゴン 訳:浜田明)
20s―80s
クール・メモリーズ/断片(ジャン・ボードリヤール 訳:塚原史)
論考
二〇世紀の終りとダダ・シュルレアリスム(塚原史)
イマージュの変身譚(朝吹亮二)
歯の聖体拝領―ナジャへの手紙(小林康夫)
分離派ジャコメッティ(樋口覚)
初期詩篇―小詩集「円き広場」(清岡卓行)
手帖時評9 値段たち(芹沢俊介)
詩書月評9 猫の目が光る(荒川洋治)
1988.8.1 もしくはザ“宗教”とザ“詩誌”と(と)の感性について(川端隆之)
江戸的絶望のすすめ―その2・上田秋成の散文・その他・2 『聖遊郭』ひじりゆうかく わるじゃれの方法(田中優子)
南島呪謡論11 神歌《ニーリ》を唱えるシャーマン ―ノロ―ユタ、ツカサ―カンカカリヤ(谷川健一)
映像と身体の解剖学―ロシア・イメージ論の系譜3 タルコフスキーにおける映像と無限(下)(鴻英良)
思いつき詩的表現論7 詩の意味論として(下)(北川透)
新人作品・9月の作品(田中久美子、大橋一誠、田中庸介、わたなべ聖子、田中久雄治、高岡じゅん、四元省鎮)
新人作品評
挑発的な二作品(吉田文憲)
サービス精神とコトバの愛嬌(ねじめ正一)
LITERATURE 政治と文学「インサイダー」対「ハグレ者」(井口時男)
FACT 中学生無宿人別帳 中間項なしの暴力(小浜逸郎)
ART 呼び交わす空間 エヴァ・マリア・シェーンのパフォーマンス(水沢勉)
THEATER 愚直な問いかけから始まる むうぶ・おん・プロデュース「丘の上のハムレットの馬鹿」(竹内銃一郎)
BOOKS 詩人の栄光と俗物性 ピーター・アクロイド、武谷紀久雄訳「T・S・エリオット」(鍵谷幸信)
BOOKS 奇妙に孤独な相貌が 安藤元雄詩集『夜の音』(松本邦吉)
BOOKS 批評の臨海線 すが《糸+圭》秀美『探偵のクリティック』(小森陽一)
BOOKS 地方都市でこの本を読む効き目。うりうり。宮迫千鶴『不惑の星座』(山本育夫)